巨人の桑田真澄投手チーフコーチ(53)が16日に行われた中日戦(バンテリン)後、クローザーを務めて見事無失点に抑えたドラフト1位・大勢投手(22=関西国際大)について語った。

 ここまで4試合に登板していまだ失点なしの大勢は、この日はビエイラに続く形で9回から登板。自己最速156キロの剛速球を武器に竜打線を圧倒し、たった9球で三者凡退とした。

 これで5試合連続無失点で防御率は0・00。文句なしの投球を続ける怪物ルーキーに、桑田コーチも脱帽だ。「しっかりね、直球を投げ切っていたんで良かったと思います」と称賛すれば、重要なポジションでの登板となった背景についても「今日は負けていれば(守りは)8回(まで)になるんでね。ビエイラは絶対投げさせたかったんで、そういった意味でビエイラに8回を投げさせて。まあクロスゲーム、もしくは勝っているときという事で、いい形で大勢をマウンドに送り出すことができました」と、流動的に決めたプランであったことを明かした。

 首脳陣の期待通りの働きを難なくこなしたルーキー右腕。既に中継ぎ起用を明言されており、シーズンでも大役を務める日は近いかもしれない。