NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の第96話が17日に放送された。前日16日の放送から目黒祐樹が演じて再登場した野球好きの「勇ちゃん」が連日のトレンド入りを果たした。

「カムカムエヴリバディ」ヒロイン3世代年表と当時の世相>>

※以下ネタバレを含みます。

るい(深津絵里)一家が岡山へ三十数年ぶりに帰省。その晩、勇と妻の雪衣(多岐川裕美)はるい一家をごちそうでもてなす。勇は錠一郎(オダギリジョー)に尋ねる。

勇 錠一郎さんの「ジョー」はやっぱりあれか?。ジョー・ディマジオから取ったんか?

雪衣 そないなわきゃなかろう。ハハハ…。

ジョー・ディマジオは野球選手で米大リーグのレジェンド。ヤンキース一筋でMVP3度、首位打者2度、本塁打王2度、打点王に2度輝いた強打者。1941年にはメジャー記録の56試合連続安打をマーク。この記録はいまだに破られていない。1951年に現役を引退し54年には女優マリリン・モンローと結婚したが、その後離婚。日米野球やモンローとの新婚旅行で来日もしている。1999年に84歳で亡くなった。

少年時代から野球に明け暮れた勇にとっては憧れのスーパースターだったのかもしれない。

翌日、勇は高校球児の桃太郎(青木柚)とキャッチボール。

桃太郎 それでな、2年の夏にな、やっとレギュラーなってな。(小夜子に)告白しようと決めたんや。

勇 おお!

桃太郎 甲子園、行けたらその人に告白しようて。

勇 うん。

桃太郎 そやけど、その前にほかの男(吉之丞)と結婚してしもた。

勇 はあ?

桃太郎 それで僕の初恋は終わったんや。

勇 桃太郎。

桃太郎 うん?

勇 おなごを好きになったときゃあ、甲子園に出れたら、あれができたら、これができたらいうて先延ばしにするんじゃねえ。ぜってー(絶対)、報われんぞ。ハハハハ…。

かつて勇も安子(上白石萌音)に「甲子園に行けたら付き合ってくれ」と宣言。しかし戦争で甲子園大会が中止になってしまった経験を持つ。

まさかの「ジョー・ディマジオ」の登場や、桃太郎とのキャッチボールシーンに視聴者は盛り上がった。

「相変わらず『なんでも野球に例えてしまう芸人』の勇ちゃん」「やはり、野球脳な勇ちゃん」「同じような失恋をした勇ちゃんと桃太郎のキャッチボールみて泣きながら笑ってる」「野球バカの勇ちゃんが安子との一件から恋愛を学んでいた」「勇ちゃんから含蓄あるセリフ、いただきました」

番組公式ツイッターは「あっという間に意気投合する野球好きなふたり。『おなごを好きになったときゃあ…』桃ちゃん!大先輩のアドバイス、よーく覚えておくといいよ!」とツイートしていた。