元財務省官僚でニューヨーク州弁護士、信州大学特任教授の山口真由氏が19日、読売テレビ「あさパラS」に出演。ロシアとウクライナによる停戦交渉について見解を述べた。

 停戦交渉でロシア代表団を率いるメジンスキー大統領補佐官は18日、ウクライナがNATOに加盟せず中立を維持する問題で双方の立場が最も近づいていると説明。一方でウクライナの中立化などの案をめぐり双方の溝は大きく、侵攻に手間取るロシアが〝時間稼ぎ〟をしているとの見方も出ている。

 これに山口氏は「ロシアのほうが(態勢を)立て直したいという話があるけど、ロシアがなぜ弱いかには二つ説がある」と指摘。

 続けて「まず一つはプーチンが弱いという説で、陸軍とかとの連携が全然できてない。あともう一つはロシア軍って2008年以降、めちゃくちゃ強くなったとみんな言ってたけど、実はロシア軍自体が弱いんだっていう人たちもいるんですよね。いい戦車とか全然持ってなくって、戦車がメカトラブルで結構止まっちゃってるというのもあるらしくて。ヘリコプターとか飛行機が70機、80機落とされてるんです」と説明した。

 その上で「ウクライナが強くなったというのもあるんだけど、立て直したとて、果たしてキエフ陥落できるのか?というところも問われますよね」と、ロシアの軍事力が過大評価されていると分析した。