【カナダ・プリンスジョージ20日(日本時間21日)発】流れを引き継ぐ――。カーリング女子世界選手権の1次リーグが行われ、日本代表の中部電力は、米国を7―6で下して開幕3連勝を飾った。

 チームの要が帰ってきた。この日は第1、2戦でリザーブに回っていた最年長・29歳の松村千秋がセカンドとして出場。第7エンド(E)に逆転されるも、4―6で迎えた第9Eに2点を奪って追いつく。そして、最終第10Eには1点をスチール。的確なアドバイスで白星を引き寄せた松村は「チームメートに助けられながら、試合の中で修正しながら、最後まで粘り強く戦えた」と振り返った。

 先月の北京五輪では、ロコ・ソラーレが銀メダルを獲得。日本中がカー娘フィーバーに沸いた一方で、関係者からは「この波を4年に一度で終わらせてはいけない」との声が目立っていた。中部電力は北京五輪に出場できなかったものの、実力は折り紙つき。大会前には松村も「4年ごとのカーリングって言われるけど、内容をしっかりしていけば1年ずつ楽しんでいただける」とブームの継承に燃えていた。

 カーリングを盛り上げるには、結果を残し続ける必要がある。「アイスリーディングをしっかり序盤のEからつかんでいければ、この先も勝ち星をつかんでいける」(松村)。確かな手応えを胸に、世界の強敵たちに挑む。