不仲コンビからの奇跡の仲直りが話題となった、お笑いコンビ、おぼん・こぼんのおぼん(73)こぼん(73)が30日、都内で、2人の共著「東京漫才」(飛鳥新社)の出版記念会見を行った。

コンビ結成からの2人漫才人生を洗いざらいつづった、初の自伝的回顧録。おぼんは「本は書きたいなと思っていたところ、仲良くなったことで声をかけてもらった。うれしかったね」、こぼんも、著者なのに「何日間もインタビューしてもらって書いてもらった」と暴露して笑いを誘った。

著書には、2人が結成当時からケンカをしていたことや、不仲となったきっかけなどがつづられている。おぼんは「仲のいい漫才コンビなんて、皆無です」。こぼんも「地方に行く新幹線も別々でね。同じ空気を吸うのがいやだというコンビをいますよ」と、名前を出そうとしたところ、おぼんから止められた。

おぼんがバブル時代に、新設のゴルフ場の会員権詐欺に遭い、6000万円の借金を背負ったことや、「趣味は結婚、特技は離婚」として、3度結婚したこと、2度目の妻との間に生まれた子どもたちに、養育費を支払っていたことも記している。おぼんは「ゴルフ場のローンと養育費で、月に200万円は支払っていたかな。それが終わったのは6年前。だから、コンビも解散してもいいかなと思ったんです」。

こぼんも、肺がんや前立腺がんを患っていたことを告白しているほか、3年前には、国の指定難病、全身性アミロイドーシスを患い、余命10年の宣告を受けていたこともつづっている。発症率は100万人に1人の病気だが、こぼんは「アントニオ猪木さんと同じ病気です。でも、自覚症状は全くなく、元気です。70歳の時に余命10年といわれましたが、80歳まで生きられたら、結構な長生きですよね」と周囲を笑わせた。

写真撮影の際には、キスシーンまで披露した。おぼんは「新幹線の中で会うと、あいさつするようになりました。前は目線も合わせませんでしたから」。この日の楽屋も一緒だったという。