お笑いコンビ、おぼん・こぼんが30日、都内で、共著「東京漫才」(飛鳥新社)の出版記念会見を行った。2人の漫才人生をつづった初の自伝的回顧録。

不仲な2人に対しTBS系「水曜日のダウンタウン」(水曜午後10時)が19年から仲直り企画を実施、昨年10月の放送で和解していた。著書でも「絶対的不仲の真実」とし、不仲と仲直りの真相を語っている。漫才協会の理事選での結果が不仲のきっかけとされたが、最も大きな要因はおぼん(73)の借金完済だったという。

おぼんはバブル時代、ゴルフ場の会員権詐欺に遭い6000万円の借金を背負い「趣味は結婚、特技は離婚」として、3度の結婚や、2度目の妻との間に生まれた子どもたちの養育費を支払ってきた。それらが完済したことで、気持ちがはじけ、コンビ解散の引き金を引いたという。「ゴルフ場のローンと養育費で、月に200万円。終わったのは6年前。解散してもいいかなと思ったんです」。

こぼん(73)も肺がんや前立腺がんを患ったこと、3年前に国の指定難病、全身性アミロイドーシスを患い、余命10年の宣告を受けたこともつづった。「自覚症状は全くなく、元気です。70歳の時に余命10年といわれましたが、80歳まで生きられたら、結構な長生きですよね」と笑わせ、写真撮影の際には、キスシーンまで披露した。【竹村章】