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アンセル・エルゴート、伊藤英明とサウナで裸の付き合い 流ちょう日本語に喝采

「TOKYO VICE」で友情を深めた伊藤英明とアンセル・エルゴート
「TOKYO VICE」で友情を深めた伊藤英明とアンセル・エルゴート

 俳優のアンセル・エルゴートが来日し、5日に新宿ピカデリーで行われた、日米共同制作ドラマ「TOKYO VICE」完成披露試写会イベントに出席。流ちょうな日本語で舞台あいさつを行い、観客から喝采を受けた。この日は本作で重要な役どころを演じ、撮影中にアンセルと親交を深めた伊藤英明、エグゼクティブプロデューサーのJ・T・ロジャースアラン・プールジョン・レッシャーも来場した。

アンセル・エルゴート再び日本へ「TOKYO VICE」完成披露

 本作は、WOWOWと HBO Max の日米共同制作による全8話のドラマシリーズ。1990年代の東京を舞台に、きらびやかな大都会の裏側に潜む、リアルで凶暴なアンダーグラウンドを、『ヒート』などの巨匠マイケル・マンをはじめ、ハリウッド屈指のスタッフが描くクライムサスペンスだ。

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 ステージ上のアンセルが、流ちょうな日本語で「『TOKYO VICE』は、90年代の闇の世界を描いたドラマです。わたしはヤクザを調べている事件記者を演じています。日本の俳優がたくさん出演しています。渡辺謙さんは刑事を演じています。伊藤英明さんも刑事です」と説明すると、会場からは拍手喝采。そこからは英語で「皆さんにお話を聞いていただける機会をいただきありがとうございます。日本でこうした人生を過ごすことができて、光栄に思っています」と付け加えた。

 さらに、本作のエグゼクティブプロデューサーであり、第1話を監督したマン監督について尋ねられたアンセルは、再び日本語で「そうですね。マイケル・マン監督と仕事ができてとても良かったです。監督は考えを明確に表現します」と回答。さらに「時々、クルーや俳優にはちょっと厳しいですが、みんな監督を尊敬していますし、わたしもいつも監督を尊敬しています。一緒に仕事ができてとても光栄です」と振り返る。

 続けて英語で「彼はわたしに、1日に9時間は日本語を勉強しなさいと言いました。その後で1日4時間くらいでいいだろうと言ってくれましたが(笑)。そして、日本へ行く前にジャーナリストの仕事を経験しなさいとも言われました。街中の人からコメントを取ってこいと。取れないと上司からクビにされる! という感じでもいいから、とにかくコメントを取ってこいと。でもそうやって追い詰められたことは、逆に最高の経験でした」とマン監督との仕事を振り返った。

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 そしてこの日のイベントには、アンセルへのサプライズで伊藤も参加。その姿に笑顔満開となったアンセルは、伊藤と固く握手。そして日本語で「とても優しくてすばらしい方です。英明さんとは本当にウマが合いました。そして、文字通り裸の付き合いもしました。毎日サウナに入りました」と語ると、伊藤も「新年はうちに来てくださって。おせちを食べて、うちの父にお酌をしてくれました。先日は父から(アンセル主演の)『ウエスト・サイド・ストーリー』に感動して泣いたと電話がありました」と家族ぐるみの付き合いを明かしていた。

 そんなアンセルの印象について、伊藤は「本当にすばらしい。勉強熱心で、コロナ禍で撮影がストップする中でも日本にとどまって生活していた。そして、それを役に反映する姿を見て僕も感動しましたし、役になりきるというのはこういうことだと。あらためて教えてもらったという感じです」と振り返った。

 最後のコメントを求められたアンセルは日本語で「ありがとうございます」と切り出すと、「実際に日本に住んで撮影ができたことが、わたしの人生で貴重な経験になりました。今日、日本に来て、皆さんに会えて、とてもしあわせです。ありがとうございます」とメッセージ。この日のほとんどの発言が日本語だったアンセルを間近にした伊藤は「すごい!」と感心した様子を見せていた。(取材・文:壬生智裕)

「TOKYO VICE」(全8話)は4月7日午後6時よりWOWOWオンデマンドにて日米同時配信スタート、4月24日よりWOWOW独占放送
毎週日曜 午後 10:00 放送・配信

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