2012年ロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(36=帝拳)が9日、IBF同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(40=カザフスタン)に9回TKO負けを喫したが、素晴らしいファイトを展開したことに絶賛の声が相次いだ。

 試合を配信した「Amazon」で試合の解説を務めた〝神の左〟こと元WBC世界バンタム級王者の山中慎介氏(39)は「村田選手はスタートから本当にやるべきこと、やりたいことはほぼできていた。だからこそポイントも取れたラウンドもあった。素晴らしい戦いでした」と、後輩をたたえた。

 また、ゲスト解説をしたWBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥(28=大橋)は「もう一言で感動しました。村田さんの覚悟を見ました。今日もらったパワーをモチベーションにしたい」とし「中盤からボディーが出なくなった。出せなかったのか。それを続けてたら、もっと展開は変わったのかな」と振り返った。