課題が見えた一戦だった。ゴルフの国内女子ツアー「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」最終日(10日、埼玉・石坂GC=パー72)、首位と5打差の13位から出た西郷真央(20=島津製作所)は、4バーディー、1ボギーの69で回り、通算6アンダー。2位に順位を押し上げた。

 史上最年少での3週連続優勝はならなかった。ただ、西郷に悲観はなかった。「昨日はパッティングがなかなか入らなかったが、今日は自分を信じてあきらめずにプレーしようと思った」と、前半だけで3つのバーディーを奪取。後半はスコアを伸ばせなかったが「16番のショートでパーパットをしっかり決められたので、17番にバーディーをしっかりとろうと気持ちをリセットしてプレーした」と自身の成長を神妙に語った。

 1988年のツアー制施行後、3週連続優勝を果たしたのは全美貞と鈴木愛のみ。「今まですごい選手がたくさんいた中で2人しか達成できていないので、すごく難しいのは分かっていた。甘い世界じゃないと思っていた」と振り返った上で「今週はショットがいい状態で臨めたので、パッティングを決めたいところに決め切れることがすごく大事になってくる」と決意を新たにした。

 快挙達成は今後に持ち越しになった。だが、この経験を必ずプラスに変えてみせる。