れいわ新選組の山本太郎代表(47)は14日、会見し、参院選の比例代表に同党幹事長の高井崇志氏(52)の擁立を発表した。

 高井氏は当選3回の元衆院議員で、昨年れいわ入り。衆院選に立候補も落選していたが、山本氏から国会経験、政策立案能力などを買われ、幹事長に就任していた。参院選を前に山本氏から「議員としてもやらなくてはいけないことがある」と立候補をお願いされたという。

 高井氏は「国会議員でないと交渉力に欠けると感じることがある。NHKの日曜討論に出されてもらったが、あてられる回数が少ない。幹事長としての仕事に支障をきたしているんじゃないか、党にも迷惑をかけているんじゃないか」と議員バッジを失ったつらさを痛感していたという。

 その中で、高井氏が立候補を決意したのは「山本太郎を総理大臣にしたい。これは消して夢物語ではない」と力説する。

 高井氏が山本氏と知り合ったのは立憲民主党に所属していた2年半前のマレーシア視察で、「立憲民主党の若手の志ある議員と一緒で、すぐに太郎ファンになった。水面下で勉強会を行った。当時は『山本太郎と付き合うな』というお触れが出たりしていたが、(議員の中には)〝隠れ太郎ファン〟がたくさんいた」と振り返る。

「日本新党はわずか35議席で、細川護熙首相を誕生させた。5年以内に政界再編が起きる。その時に(れいわが)30~40議席あれば、山本太郎総理の可能性は十二分にある」と高井氏。山本太郎首相を誕生させるべく、今回の参院選では幹事長として、独自に5議席獲得の目標を掲げてみせた。