東京・後楽園ホール60周年記念のプロレス興行「還暦祭」(15、16日)の初日に行われた女子プロレスドリームフェスティバルで、スターダムのコグマが〝あうんの呼吸〟を見せつけた。

 この日は愛海(センダイガールズ)、大空ちえ(ピュアJ)と組んで、桜井裕子(カラーズ)、海樹リコ(シードリング)、レディ・C(スターダム)と6人タッグで対戦。試合序盤はレディが大空に〝世界の16文〟ジャイアント馬場をほうふつとさせる脳天唐竹割チョップを披露して客席を沸かせると、コグマは海樹にドロップキック4連発を浴びて主導権を握れない。

 直後にダイビングドロップキックで海樹に反撃を仕掛けたコグマだったが、今度はジャーマンを受けるなどピンチの場面が続く。それでも初めて組んだ愛海、大空が桜井をたて続けに攻めて形勢逆転。最後はコグマが味方の〝お膳立て〟に応え、桜井にダイビングボディプレスを決めて勝利を収めた。

 試合後、コグマは「楽しく勝ちましたね」と振り返り、愛海、大空と喜びを分かち合った。普段は交流がなく今回は即席タッグだったが、3人とも青を基調とした〝勝負服〟に統一感があり息の合った連係も印象的だった。

 コグマは「(スターダムは)あまり他の選手と組んだりしないんですよ。だから今日はすごく新鮮で楽しめました。ぜひ、またお願いします」と充実の表情で会場を後にした。