エンゼルス大谷翔平投手(27)は15日(日本時間16日)、敵地テキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドでのレンジャーズ戦に「1番・DH」でスタメン出場。前日14日(同15日)に投手として許した満塁本塁打の雪辱をバットで晴らせるか。

 今季2度目の先発登板となった14日のレンジャーズ戦は3回2/3、70球を投げて6安打6失点5三振2四球で2つ目の黒星を喫した。メジャー初の満塁弾を浴びたのがこれまで被打率の低かった〝伝家の宝刀〟スプリット。まさかの結末に地元ロサンゼルスには重苦しい空気が漂った。

 地元オレンジカウンティ・レジスター紙は「レンジャーズとの醜い負け試合で大谷翔平が初のグランドスラムを許した」との見出し。「メジャー初のグランドスラム、彼がスプリットで許した初のホームラン、カウント2―0から投げたスプリットが打たれたのも初めて」。「エンゼルスが大谷を送り出した時には予期しなかったこと」と驚きの展開だったことを伝えた。

 マドン監督も「試合の前半はとても楽しく見られたし、大谷が投げている時は気分よく見られることが多い。しかし、そこから滑り落ちてしまった」と信じられない様子。ただ「大谷の制球力はシャープじゃなかったね。いい球速があったんだけど、少し落ちてきて、カウント2―0から一番の持ち球を9番打者にグランドスラムされるのはとても珍しい。本調子じゃなかった、そういう時も必ずある」と大谷への信頼はなおも厚い。

 打者としても開幕からノーアーチが続いており、投打ともに苦しいスタートとなった大谷。まずは待望の一発で空気を一新したいところだ。