阪神の新助っ人右腕・アーロン・ウィルカーソン投手が16日の巨人戦(甲子園)で来日初登板初先発。6回3安打1失点の好投でチームに今季初の連勝をもたらし、自身も勝利投手に輝いた。

 伸びのある140キロ台後半の直球に、チェンジアップ、スライダーなどの変化球をまじえる幅の広い投球内容で5回までは無失点投球。6回一死一、三塁の場面で岡本に左前適時打を浴びたが、後続はキッチリと打ち取りリードを守ったままマウンドを降りた。

 今季最多となる4万354人の観衆が詰めかけた聖地・甲子園のお立ち台に上がると「こんなにたくさんのファンの目の前で投げることができ本当にうれしい。タイガースファン、アイシテル」と人懐っこい笑顔で虎党たちのハートを射ぬいた。

 伊藤将、藤浪らが新型コロナウイルスに感染した影響で戦線から離脱している今、新たな先発投手の台頭は頼もしい限り。矢野監督も「制球もいいし球種もいろいろなボールがある。様々なパターンで抑える力があるので、ここからの大きな力になってくれると思う」と目を細めた。