俳優大森南朋(50)田中哲司(56)赤堀雅秋(50)らが、21日、都内で、赤堀雅秋プロデュース「ケダモノ」初日前会見に出席した。

田中、大森、赤堀の演劇ユニットが約2年半ぶりに集結し、3度目の公演となる。大森は「もうしばらくは赤堀君としか舞台をやっていませんが、毎回赤堀君自身が自分を追い込んで書き上げている姿を目の当たりにしているので、非常にいつも楽しくも緊張感をもってやらせてもらっています」と話した。

田中は「絞りながら、せりふを書いてくる姿に感動して、毎回素晴らしい作品なんですけど、今回は『あ、そっちできたか』という、また新しい一面を見られて、自信を持ってお勧めできる作品になりました」と作品への思いを語った。田中は「出来れば、70歳くらいまで、やれたらな。健康だったら」と共演者を驚かせ、赤堀は「いいですね。そこまで何となく飯食える目星ついたので、生きてれば」と笑顔を見せた。

この日は門脇麦(29)荒川良々(48)あめくみちこ(58)も出席。荒川はロマンス要素のある今回の役どころについて、「毎回違う役、やったことない役を書いていただいて、ありがとうございます。今回あめくさんとロマンス的なことがあるんですけど、今までなかったので…ありがとうございます」と共演者を笑わせた。

大森は「初日から下北沢でやって、どんどん芝居も変わっていくと思うので、ぜひその生々しい芝居を楽しんでいただきたいです。今回、めずらしく北海道もいかせてもらうんですけど、北海道行くのもみんな楽しみにしてますので、ぜひお待ちしております」とアピールし、「映画化の話も…あったりなかったり…よろしくお願いします!」と会場を沸かせた。

同作は、時に滑稽な様をみせる人間の機微を独自の観点から描き出し、独自のユーモアを交えながら、登場人物の日常をのぞき見しているような空間へ誘う、赤堀ワールドの新作。4月21日から5月8日に東京・本多劇場、5月14日・15日に札幌・かでるホール、5月20日から22日に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。