元阪神で野球解説者の桧山進次郎氏(52)が23日、ABCテレビ「教えて!ニュースライブ 正義のミカタ」(土曜午前9時30分)に出演。セ・リーグ最下位に低迷する阪神について言及した。

 1992年から2013年まで阪神一筋、90年代の暗黒時代と03、05年のリーグ制覇の栄光の両方を知る桧山氏は、4勝19敗1分けと不振にあえぐ古巣について「阪神はまた『暗黒時代』へ突入する‼」と宣言した。

 桧山氏は「打てなかったですけど、暗黒時代の方が今の阪神より守れてた。今は心の支えがいない」と守備面のほころびを指摘。20年オフに福留孝介外野手や能見篤史投手が移籍し、今の阪神には若手が手本にするベテランがいないとして、「勝ってる時は若い選手は勢いがあるので、お祭り騒ぎのようにやればいいとなるが、負けだすと精神的な支柱がいないので、負けてる時にベテランが厳しく言ったりできない」と〝ベテラン軽視〟が今の状況を招いたとの考えを示した。

 MCの東野幸治から、今後の反撃について聞かれると「ちょっとなかなか厳しい。緩みが出てきている。まだ4月なのに個々にあきらめムードが出てきてる。貪欲さが必要で『自分たちはプロだ。ファンに見られて野球をしている』というのがないと」と苦言を呈した。

 パネラーを務めるほんこんが「経済制裁したらええ。給料を。『お前ら、ホンマええ加減にせえよ』と」と提案すると、桧山氏も「自分のエラーで一生懸命投げてるピッチャーがどう思うのか。『給料下がるぞ?』てね」と同調していた。