元財務官僚でニューヨーク州弁護士、信州大学特任教授の山口真由氏が9日、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演。北海道・知床半島沖で観光船が沈没した事故について持論を述べた。

 番組では沈没した観光船「KAZU1」を運航した「知床遊覧船」に対して国土交通省が事業許可取り消しを検討していることを伝えた。海上運送法に基づく行政処分では最も重いものだといい、これまでに処分事例はないとのこと。

 山口氏は「許可取り消しは重たいものだと思いますが、私はこれは国交省の〝やってる感〟だと思う。事業許可取り消しをしようがしまいが、この会社ってほとんど利用客いないと思うので、事実上、撤退するはずですよ」と指摘した。

 その上で山口氏は「国交省が解き明かすべきは過去に複数回の事故を起こしているが、それに対して行政処分をしなかった。だからそれが公開されず何も知らない利用客が乗り込んだ。行政処分をしなかった理由について説明責任を負うと思います」と国交省に求めた。