少しずつ状態を上げている。打撃不振に苦しんでいた広島の小園海斗内野手(21)が〝らしさ〟を取り戻しつつある。

 3、4月は29試合で打率1割5分7厘、0本塁打、8打点だったが、5月に入ると9試合で打率3割7分5厘、1本塁打、7打点と復調気配だ。

 また6日のDeNA戦から5試合連続安打、8日の同戦から3試合連続でマルチ安打を記録している。小園は「しっかりと(バットに)当たっています。がむしゃらにボールに食らいつく感じですね」とした上で「最後は気合いなんで、気持ちっす」と話した。

 打率はずっと1割台をさまよっていたが、好調が続いて2割4厘まで戻してきた。それでも若ゴイは「まだ数字を見たら全然なので。いつ1割になってもおかしくないので、これを挙げていけるようにやっていけたらなと思う」と表情を引き締めていた。

 それに加えてうれしい知らせもあった。母校・報徳学園が7日の春季兵庫大会で東洋大姫路を破って5年ぶり10度目の優勝を決めた。小園は「また夏に向けて頑張ってほしいですね」と笑顔で話し、後輩たちにエールを送っていた。