中日・立浪和義監督(52)が19日、根尾昂外野手(22)の起用法ついて今後も遊撃と外野を併用する方針を明かした。

 この日、二軍調整中の大島洋平外野手(36)と木下拓哉捕手(30)を20日の広島戦(マツダ)から一軍復帰させることを明言。「明日から上がります。2人とも即スタメン? その予定です」と竜の主力2人に期待を寄せた。

 4月27日の阪神戦(甲子園)で西勇から右ヒザ下に死球を受け、離脱した大島は、その時点でリーグトップの打率3割5分4厘を誇っていた。その大島を「1番・中堅」で復帰させることを示唆した指揮官は「いい刺激になると思う。チームを引っ張ってもらえるのでは」と頼もしそうに語った。

 そうなると、気になるのは根尾のポジションだ。大島不在中は右翼を任され、18日のDeNA戦(バンテリン)では4回から今季初めて遊撃を守った。しかし、同点の7回二死満塁で三遊間のゴロを捕球した際、もたついてしまい、どこにも投げられず、痛恨の決勝点(記録は内野安打)を与えてしまった。

 右翼か遊撃か、どちらになるか指揮官は「まだ併用ですね。ショートは前から言っているように守備が本当にそこそこ行けると思えば、もちろん、使うことも増えてくるが、外野であれば、ある程度守れるわけですから打つほうが、となってくる」と指摘。

 その上で「まだまだ良かったり、悪かったりがあるが、もうちょっと見ていきながら判断していきたい」と説明する。現在、京田が二軍落ちしており、遊撃レギュラーの座を奪う最大のチャンスだが「今は選手があんまりいない。これはしょうがない」と根尾を含め正遊撃手として誰も信頼は勝ち取れていない状況となっている。