国内参戦はもうこりごり? 女子ゴルフの渋野日向子(23=サントリー)が、今季国内ツアー初戦となった「ブリヂストンレディス」2日目(20日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C=パー72)に2バーディー、3ボギーの73と伸ばせず、通算3オーバーの69位で予選落ちを喫した。

 国内初お披露目は見せ場なしに終わってしまった。67位から浮上を狙ったが、ティーショットを右に曲げるなど出だしの1番からボギー。この日は同じような右へのミスが多く「単純に体が伸び上がる問題かとは思う。そこを修正しようとやったけど、逆に力んで左に曲げてしまって、どうにもならない感じだった」とお手上げ状態だった。

 不安を抱えたまま来週中に再渡米し、メジャー2戦目「全米女子オープン」(6月2日開幕、ノースカロライナ州)へと向かう。「しっかり4日間戦っていきたかったけど、いろいろやってきたことを発揮できず、心苦しい1週間になった。いい状態で臨めるかはわからないけど、やれることはしっかりやって、準備し切ったと言えるくらいの準備をしたい」と前を向いた。

 不本意な結果となったとはいえ、国内の〝渋野需要〟は依然として高い。米ツアー「TOTOジャパンクラシック」(11月3日開幕、滋賀・瀬田GC)は別として、次の国内ツアー参戦について渋野は「秘密です。そうなった場合はお知らせします」と笑みを浮かべたが、あるツアー関係者は「この結果で日本のツアー出場に慎重になるかもしれない」と危惧する。

 もちろん今回も決して軽い気持ちで臨んだわけではない。米ツアーの来季シード権獲得のメドが立ち、日本でのリフレッシュと「全米女子オープン」のステップとして参戦を決めた。しかし後者の目的が果たせなかっただけに、渋野陣営がより好結果が望めるように国内ツアー出場への考え方を見直す可能性もある。

 果たしてこのリベンジのために日本へ戻って来ることはあるのか。いくら実力者とはいえ、スポット参戦で活躍できるほど日本の舞台も甘くはない。