中日・立浪和義監督(52)が高橋周平内野手(28)を本格的に遊撃で起用する方針を明かした。

 24日から交流戦が始まるが、新型コロナウイルスに感染して戦列を離れていた石川昂、鵜飼が一軍合流予定。指揮官は「石川(昂)がサードで帰ってくるので、周平をショートでやってみようかなと。セカンドよりもサードは抜群にうまい。ボールを見る角度はショートとサードは基本一緒でセカンドは逆なので。自分もそうだったが、動きに慣れるまでは難しい。スローイングとか、捕ってから速いのも含めてね」と説明した。

 京田が攻守に精彩を欠き5日に二軍落ちしてから主に三ツ俣が遊撃に入り、コロナ陽性で10日に抹消された石川昂に代わって三塁は本職の高橋周が就いた。しかし、交流戦直前にチームは立浪政権初の5連敗を喫し、借金は今季ワーストタイの4と低迷。立浪監督は「今年はミスから失点し、負けにつながっていることが多い。監督になって一番、目標にしたかったのが二遊間、センターラインの固定だが、それができていない。したいんですけど、いないんですよ」と頭を抱えている。

 そこで指揮官は遊撃に根尾ではなく、高橋周を決断。すでに21日の広島戦(マツダ)で5回の守備から2014年以来、8年ぶりに遊撃のポジションに就かせたが、6回二死一、二塁で真正面のゴロをトンネルする痛恨の適時失策を犯した。それでも「トンネルはしたけど、ここは難しいんで。人工芝ならそこそこできると思う」と期待を寄せている。

 その上で「打力も大事だが、改めてセカンド、ショートは大事。ウチを見ていると。あそこ(広島・菊池涼=小園)までとは言わんでもね。こんな(厳しい)体勢でもゲッツー取るじゃないですか。あんな正面でゲッツーならへんやないですか。ちょっといろいろ考えながらやります」。

 今後もやり繰りしながら〝二遊間問題〟を解決できるか。