「週刊文春」に女性記者や自民党職員への〝セクハラ疑惑〟が報じられた細田博之衆院議長(78)は26日、与野党各会派の国対委員長たちと懇親会を行った。

 この日、細田氏は「国会閉会後に弁護団と協議し、(同誌発行の文藝春秋に対する)訴訟も視野に入れて検討したい」とする異例のコメントを発表した。

 衆議院予算委員会が終了した後の懇親会では、立憲民主党や共産党、野党会派の国対委員長が、細田氏のセクハラ疑惑の対応に抗議して欠席する事態にまで発展した。

 野党関係者によると、懇親会では細田議長が国対委員長らに豪華な食事を用意したという。

「セクハラ報道や選挙制度に関する不適切な発言をした細田議長は、三権の長として認められないので欠席した」(立民関係者)

 一方、懇親会に出席した日本維新の会・遠藤敬国会対策委員長は、細田氏の問題を同党として何を求めていくのかについて報道陣から質問を受け「三権の長ですからね。不信に思われていることがあれば、説明すべきだと思います。いまはそれ以上でもそれ以外でもない。ご本人(細田氏)が説明することが前提だと思います」と語った。

 永田町関係者は疑惑報道の最中、細田氏が懇親会を開いたことに「岸田首相に更迭されないと踏んでいるからでしょう」と分析している。