元イタリア首相で同国1部ACミランのオーナーだったシルビオ・ベルルスコーニ氏が保有し、来季1部に昇格するモンツァが元同国代表FWマリオ・バロテッリ(32)にオファーを出したと地元メディア「フットボール・イタリア」が伝えた。

 ベルルスコーニ氏はACミランを売却後の2018年に当時イタリア3部だったモンツァを購入した。腹心のアドリアーノ・ガリアーニ氏とともに地道にチームを強化し、来季から1部に昇格することが決まった。元イタリア首相は「私たちはモンツァをスーパーチームにすることができる。これから未来について考える」と、かつて築いたACミランのようなスター軍団を編成することを宣言していた。

 そんな中、同メディアによると「モンツァがバロテッリにオファーしたことを確認した。今季はトルコ(アダナ・デミルスポル)で31試合18得点をマークしている」と、昨季まで所属していた元イタリア代表に復帰要請をしたという。

 バロテッリはACミラン時代に元日本代表MF本田圭佑ともプレー。素行の悪さから「悪童」として知られるが、ピッチでは野性味あふれるパフォーマンスを披露し「スーパーマリオ」との異名を持つストライカーだ。

 バロテッリはすでに古巣復帰の意向を固めているとみられているが、さらなるスター選手の加入も見込まれており、来季に向けてモンツァの動向が注目されそうだ。