野村周平(28)の主演映画「ALIVEHOON アライブフーン」(下山天監督)公開記念舞台あいさつが11日、東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で行われた。その檀上で、下山監督が世界配給が決定したと発表した。野村は「僕が世界に行けるということなんで…そろそろ、世界用に名前でも変えようかな。ポップな感じの名前に…野村周平だと堅苦しい感じがする。これから、世界の野村として、売れる日が近づいてくると思いますので、今後とも応援よろしくお願いします」と宣言した。

海外配給は現状、フィリピン、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、タイ、カンボジア、インドネシア、ベトナム、ラオス、ミャンマーの10カ国で決定。今夏の夏休み映画の目玉として期待されている。オファーがある他のアジア諸国、北米、欧州各国とも上映に向けて交渉中だという。

野村はeスポーツとドリフトを描いた作品を踏まえ「eスポーツといい、ドリフトといい日本発祥の文化が、世界に発信されるのもうれしい。また日本車人気が増えちゃって、高騰しますね」と笑みを浮かべた。その上で「アジアを制して、その後、欧州…米国はドリフトが好き。そこで公開しないと…ちゃんとやっていることを証明できない。僕が映像で海外に飛んでいくことは、海外でお仕事が増えたりすると、中国でお仕事できる可能性もある」と喜んだ。そして「海外で上映されるというのは、僕の(作品)では、ないので。自分が主役させていただいたもの、ちゃんと映画館で全世界に発信できるのは、本当にうれしいです」と喜んだ。

吉川愛(22)も「まさか自分の出演した映画が、世界のスクリーンで上映していただけるというのは、うれしいし、ありがたい」と感激した。劇団EXILE青柳翔(37)は「マイルは貯まっているんで、ホテル代だけプロデューサーに出していたければ、僕、どこでも行くんで。プロモーション頑張ります」と海外でのプロモーションを熱望。福山翔大(27)は「驚きのあまり汗が引きました。すごいですね。もともと、世界を取りに行く映画を作ると聞いていたことが形になった」と感激した。

「ALIVEHOON アライブフーン」は、解散の危機にひんするドリフトチームが、内向的な性格から人付き合いが苦手だが、ゲームにだけは驚異的な才能を放つゲーマー・大羽紘一(野村)をスカウト。実車でも力を発揮する紘一だったが、その前に生死をかけてレースに挑む者たちが立ちはだかる。紘一の覚醒したテクニック、情熱、勇気、そしてチームワークは、バーチャルとリアルの壁をブチ破り、新たな極致へ行く、eスポーツドライバーの日本一が、リアルドリフトの頂点を目指すというオリジナルストーリー。近年ではeスポーツドライバーからリアルレーサーへの転向が話題を集めている。

95年にル・マン24時間レースのGT2クラスで優勝し、米映画「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」でもテクニカル・アドバイザーとして参加した、元レーシングドライバーの「ドリフトキング」こと土屋圭市氏(66)が監修。カメラ20台を使用し、ミリ単位で調整されたカメラアングルや、ドリフト競技「D1グランプリ」のチャンピオンたちの実走出演など、世界トップのドリフトチームと下山組の見事な連携により、CGゼロのカースタントで撮影した。

土屋氏は、下山監督の世界配給決定の発表を聞き「聞いてないよ。あの人、誰にも言ってないんだよ!!」と戸惑い、驚き、喜んだ。