SMILE-UP.(スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所)は15日、所属タレントらを引き継いだ新会社が今月に本格始動したことを受け、今後のファンクラブや知的財産権の取り扱い方針を発表した。運営するファンクラブ「ファミリークラブ」について「今夏をめどに分社し、独立を進める」とした。

スマイルアップによると、ファンクラブの運営を分社化した段階では、スマイル社が株主として残る形になるが、今後、段階的に保有割合を減らし、この間、収益分配を受け取らないとした。新会社「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」への譲渡も検討したが、起業したばかりのスタート社の経営状況から難しいと判断したという。

多額な収益が見込まれるファンクラブを、被害者への補償業務に特化したスマイル社が運営したままの状況について批判の声も上がっていた。

また、スマイル社と関連会社「ブライト・ノート・ミュージック」(旧ジャニーズ出版)が共同保有する音楽原盤の版権や、スマイル社が保有する他の知的財産権についても「段階的にスマイル社の保有割合を減少させていく予定」とした。

スマイル社は「専門家の助言を受けながら一歩ずつ、補償とともに誠実に着実に進めております」とコメントしている。(共同)