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河北麻友子と馬場徹が挑む「つかこうへいダブルス」
2014年08月29日 18時30分 [演劇]
河北麻友子と馬場徹
河北麻友子と馬場徹

つかこうへいの芝居を2本連続で上演する企画「つかこうへいダブルス」が、11年ぶりにお目見えする。今回上演されるのは、『新・幕末純情伝』と『広島に原爆を落とす日』。そして、この過酷な連続上演のヒロインに挑むのは、これが初舞台となる河北麻友子である。今やつか作品の顔となり、今回は『広島〜』に出演する馬場徹とともに、話を聞いた。

「つかこうへいダブルス」チケット情報

台詞も身体表現も訴えかけるメッセージも、熱く激しい“つか芝居”。初舞台にして、その難関に、それも2本同時に挑戦することになった河北はまずこう語る。「つかさんの作品を含め、舞台は好きでずっと観ていました。エネルギーが直に伝わるあの感動を私も与えることができるのかなと、今からワクワクしています。それに私、体力もメンタルもすごく強いんです。だから、こういう難題には向いていると思うんですよ(笑)」。まさにつか作品のヒロインに重なるたくましさだ。その発言に、つかの“最後の愛弟子”ともいわれる馬場も、「初舞台でもまったく心配していません(笑)。僕らも毎回大変ですし、その大変さをみんなで一緒に乗り越えていけば、必ず楽しくなるので」と応える。

『新・幕末純情伝』は、女でありながら“沖田総司”と名付けられたヒロインが、やがて幕末の志士たちとともに過酷な運命に巻き込まれていく物語。一方、『広島に原爆を落とす日』では、白系ロシアの混血であるがゆえに参謀から外されたディープ山崎と、彼が愛した女性・夏枝の、原子爆弾投下をめぐる切ない心模様が描かれる。いずれも日本の歴史を元としたこの2作を、16歳までアメリカで育った河北がどう捉えるのかも、今回の見どころだ。

「沖田総司は名前も知らなかったですし、原爆のことも、日本に来てから初めて被害の実態を知りました。だから、日本とアメリカの中立の立場でものごとを見られると思いますし、そんな私だからこそ、誰にも演じられないような舞台になるんじゃないかなと思っています」と河北自身も期待を募らせる。また、『広島〜』には2度目の挑戦となる馬場。「ふざける場面があったり、膨大な台詞をしゃべったりしていますが、頭で受け止めるのではなく、感覚で受け止めてもらえれば、きっと何か感じてもらえるはず」と作品の奥深さを語る。最後に「私と同世代の若い人にぜひ観てほしい」と呼びかけた河北。日本の歴史を見つめた「ダブルス」は、つかを知らない世代にこそ響くのではないだろうか。

「つかこうへいダブルス 2014」は8月29(金)から9月14日(日)まで東京・シアタートラムにて。チケット発売中。

取材・文:大内弓子

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