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実話を基にしたヒューマンドラマ『ザ・テノール 真実の物語』に出演する女優の北乃きいが、開催中の第19回釜山国際映画祭に参加。『韓国映画の今日―パノラマ部門』に出品された本作の公式上映で、主演のユ・ジテ、主人公のモデルとなったベー・チェチョル、共演のナターシャ・タプスコビッチ、キム・サンマン監督とともに舞台あいさつに登壇した。
映画は、“アジア史上、最高のテノール”と称されヨーロッパで活躍するオペラ歌手べー・チェチョルが、甲状腺ガンによって声を失い、厳しいリハビリの末、見事に復活を遂げるまでを実話を基に描いた作品。
公式上映前に野外で行われた舞台あいさつで北乃は、集まった300人以上の観客と報道陣を前に「北乃きいと申します。音楽プロデューサーのアシスタント役を演じました。大好きな作品で釜山に来れたことを嬉しく思っております」と挨拶。共演したユ・ジテについて「言葉が通じなくても、現場では気持ちで通じ合えていて、その素敵な雰囲気が映画に表れているのではないかと思います。この作品は色々な国の人たちと一緒だったので、少し不安だったのですが、ユ・ジテさんがリラックスさせて下さったので、感じた不安以上に幸せを感じました」と話した。
さらに上映後の舞台あいさつでは「本日はお越しいただき、ありがとうございました。映画はいかがでしたか?(「良かったです!」の歓声に)Thank you! カムサハムニダ!」と挨拶し、質疑応答で「劇中で主人公が“命かそれとも歌か”を問われたシーンが印象的でした。もしご自身がそのような状況になったらどうしますか?」と聞かれると、「私の場合は命か芝居かということですよね。命がなければ芝居はできないですよね(笑)うーん、でも芝居をしながら、舞台の上で亡くなるならそれも本望だと思います」と応え、「この映画から学んだことは諦めないことと、少しでも希望があればそこにかける勇気を」と語った。
『ザ・テノール 真実の物語』
10月11日(土)新宿ピカデリー、東劇ほか全国ロードショー
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