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2014年3月に第1弾公演『オズからの招待状』を上演したPONKOTSU-BARON project。約2年ぶりとなる第2弾公演で『回転する夜』の上演が本日発表となった。『回転する夜』(作:蓬莱竜太)は2007年7月にモダンスイマーズで上演された作品で、引きこもりの青年が夢のなかの過去と現在を行き来し社会への恐怖心を克服する姿を描いた全編石川弁の骨太作品である。とは言ってもファンタジー感はまったく感じない、リアルな社会性のある名作である。2012年2月にウォーキング・スタッフでは朗読劇(演出:和田憲明)で上演されており、本公演の演出も2012年の朗読劇から引き続き、和田憲明が担当する。第22回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した2014年ウォーキング・スタッフ公演「304」と同じく、作・蓬莱竜太、演出・和田憲明のタッグが再び手を組んだ本作。出演はPONKOTSU-BARON project第1弾と同様に赤澤 燈 西島顕人 味方良介 安川純平など、2.5次元舞台をはじめ、ミュージカル、映画などで活躍する若手俳優陣。役者の嘘を感じさせない生きた芝居・リアルな空気感を追求した演出に定評がある、和田憲明と、若手俳優陣でどんな作品を作り出すのかも非常に興味深い。
PONKOTSU-BARON project 第2弾 『回転する夜』チケット情報
作:蓬莱竜太コメント
「回転する夜」を書いたきっかけは高熱を出したからだ。強めの風邪薬を飲んで眠った僕はひどい悪夢を見た。長い長い悪夢からなんとか抜け出し目を覚ました。疲労困憊だった。ところが時計を見ると三分しか経っていないのだ。とても困惑した。朝を二度と見れないような錯覚に陥った。この物語の主人公はある夜から抜けられないでいる。悪夢の中を彷徨い、朝は近づかない。もしかして誰にでもあるのかもしれない。未だに脱出できないある日の記憶が。もう一度リベンジ出来るならどうしますか?
演出:和田憲明コメント
正直、今回の企画でこの作品を上演するのには迷いがあった。蓬莱君という作家は、私にとって大事な存在の一人だ。そんな彼の作品を演出させてもらう時には、いつも以上にプレッシャーがかかる。それを出会ったばかりの若い役者たちとやる。さらに、彼らはどうやら、ストレートプレイの経験がないと言う。でも今はこの作品で良かったと思っている。私が蓬莱作品に出会った頃、その頃の作品群に共通して強く流れていた思い、それは今の彼らだからこそ、より共有できるのではないか。そんな挑戦になればいい。今はそう思っている。
公演は2015年1月30日(土)から2月7日(日)まで紀伊國屋サザンシアターにて上演される。チケットの一般発売は12月20日(日)10時開始となる。
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