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閉塞した時代を突き破る熱い議論を!須賀貴匡×宮崎秋人×壮一帆×池田努が『冬の時代』に挑戦
2019年12月05日 10時00分 [演劇]
(画像左から)宮崎秋人、須賀貴匡、壮一帆、池田努 撮影:源 賀津己

1964年初演の木下順二作『冬の時代』が2020年春、再び上演される。閉塞した時代の中で、表現に向き合い、戦う若者たちの姿を描く本作に個性派、実力派のキャストが集結。須賀貴匡、宮崎秋人、壮一帆、池田努に話を聞いた。

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須賀が「辞書を片手に読み進めた」と話し、池田も「こんなにウィキペディアが活躍する戯曲もない」と明かすほど、物語は濃密な議論を中心に進んでいく。だが、じっくりと読み進めていくうちに本作ならではの魅力をそれぞれに見出したよう。

池田は「議論ができるって嬉しい。いまの時代、曖昧な会話が多いけど“お前はどうだ?”“俺はこうだ!”という感じで、嫌われることを恐れない」と語る。須賀も「この時代特有だよね」と池田の言葉にうなずき「いままで、自分が見たことのない作品になると感じました」と期待を口にする。

宮崎も壮も内容の難解さ以上に、この時代を生きる人々に強い魅力を感じたよう。宮崎は登場人物たちを「純粋」と評し「いまの時代、そこまで主義主張や大義を掲げて生きているわけじゃないので、自分の正義を曲げない強さ、行動するエネルギーがあって、恋愛も自由奔放で(笑)カッコいい」と語る。

壮は、そんな男たちを見守る役どころだが「この時代の女性はどんな立場だったのか? 見えてくる女性像があるはず」。宝塚時代は「“男”として役を考える時間が長かったので、女心がわからないことも多い(笑)」という壮に男性陣からは「意見交換しましょう!」(池田)、「戦う男について教えてください!」(須賀)という声も…。

ちなみに昔ながらの演劇人と言えば、劇中の男たちさながら、熱い議論を交わしているイメージもあるが、やはり時代の流れか「いまはそういうの、嫌われるんですよ(苦笑)」(池田)とのこと。須賀も「僕自身、20代の頃、40代の先輩が後輩を集めて飲み屋で語るのが本当に苦手だったので、自分は後輩からも尋ねられたら答えるというズルいスタンスでいます(笑)」と明かす。

だが、唯一の20代である宮崎は「飲み会はよくありますが、作品の話すらしない先輩が多い」と明かしつつ「帰りに同じ方向のタクシーに乗ると、急にアドバイスをくださったりして、そういうのは楽しかったりします。僕自身、演技論というもの自体を知らないのでいろいろ話して気づきたいです!」と明かすなど、意外にも若い層から熱い議論付きの飲み会を熱望する声も。壮も「私も空気を読まずに何でも聞くタイプなので(笑)、お酒を入れながらいろいろ話したい。そうすると、翌日の稽古が、ガラッと変わったりするので、その瞬間に立ち会いたいです!」とうなずいていた。

劇中さながら、これまで全く異なる道を歩んできた俳優陣が、未知の戯曲を前に熱い議論を重ねつつ、どのようなドラマを作り上げていくのか? 期待して待ちたい。『冬の時代』は3月20日(金)より東京芸術劇場シアターウエストにて開幕。

取材・文:黒豆直樹
【ヘアメイク】岸順子
【スタイリスト】ゴウダ アツコ 上田 リサ
【衣装協力】MR.OLIVE

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