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誰もが見たことがある水面に恐竜の首が浮かぶ写真。1934年にロンドンに住む一人の医者によって撮影されたこの「ネッシー写真」は、イギリスで最も伝統ある新聞デイリー・メイル紙に掲載され、瞬く間に世界中に広まった。この一枚の写真を元に作られた映画『ウォーター・ホース』が2月1日(金)から日本で公開される。この公開を控え、1月22日にジェイ・ラッセル監督と主役のアレックス・エテルが来日した。
たった一枚の写真が、その地域だけでなく、世界中を騒がせ、今やネッシーの存在は誰もがその名を知っている。実際にネス湖に行った監督は、「長くて細くて、水が黒に近い色の湖で、確かに何かいてもおかしくないなと思わせる何かがある」と語る。ネス湖の近くに住んでいるというアレックスは、「ネッシーという存在はみんな知ってるよ。みんな、いると思っているんじゃないかなあ」と、その存在を否定はしない。
1994年、この有名な写真が捏造であったと発表された。撮影したロバート・ケネス・ウィルソンによれば、初めはちょっとした冗談のつもりだったが、世界中で大騒ぎになり、今に至ってしまったという。が、この証言が死の間際に発せられたこと、また報道が証言者の死後に発表されたことから、その信憑性はいまだ誰もわかっていない。現在も、多数の目撃証言がある一方で、2006年にはイギリスの研究者が「ネッシーは、ネス湖周辺でよく行われていたサーカス団の象の水浴びだ」と発表しているなど、ネッシーの存在論争には終わりがない。いまだ、ネッシーを見るためにネス湖を訪れる観光客は絶えず、「湖の近くに一人で住んでいる男がいて、彼は毎日、ネッシーがいるかどうか確認している」と監督は言う。真相は謎に包まれているが、一枚の写真に隠された物語が描かれた映画『ウォーター・ホース』には、監督やスタッフの「いてほしい」という想いが詰まっている。ここまでネッシー論争が交わされるのも、人々の「存在して欲しい」思いの表れかもしれない。過去ブームとして捉えられがちな“ネッシー”だが、伝説の生き物の存在を信じられるか、否か、この機会に話題にしてみてはいかがだろう。
『ウォーター・ホース』
2月1日(金)全国ロードショー
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