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映画、CM、TVドラマまで一堂に会する映像の祭典「Invitation AWARDS」受賞発表
2008年01月24日 09時50分 []
松山ケンイチ  撮影:日高正嗣(icon graphics)

“いまを生きる、未来へジャンプする。映像と人”を理念に、男性ライフスタイル提案誌「Invitation」が昨年スタートさせた映像の祭典「Invitation AWARDS」の2007年度の各賞が発表された。今回「アクター・オブ・ザ・イヤー」には出演映画が5本を数え、連続テレビドラマ初主演も果たした松山ケンイチ、「アクトレス・オブ・ザ・イヤー」には“ガッキー”の愛称で全国区の人気を獲得した新垣結衣が選ばれ、最高の映像作家に贈られる「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」は『天然コケッコー』の山下敦弘監督が獲得した。受賞者各人がインタビューに答える中、2007年最高のアクターに選ばれた松山ケンイチは「ほんとうに飛躍できたんですかね?」とコメント。思わぬ受賞だったらしく戸惑いながらも、最後は「こういう風に評価されたことは、素直にうれしいです」と喜びの言葉で話を締めくくった。

受賞結果は、昨年に続き日本の映像業界の“現在”と“未来”をしっかりと反映させた結果となった印象だ。アクター部門を獲得した松山ケンイチと新垣結衣の活躍は皆が認めるところだろう。ただ、同アワードでは単に飛躍した点ではなく、松山は『デスノート』のL役、新垣はグリコポッキーのCMというブレイクポイントを経て、しっかりと役者として成長したことを高評価。一定ではなく幅広い役柄をこなしている点も重要視され、総合力で今回の受賞の運びとなった模様だ。一方、今後の日本映画界をリードする存在として大きな期待が寄せられるクリエイターとして山下敦弘監督を選出。80年代の森田芳光や相米慎二、90年代の北野武や岩井俊二のような“作家性のある映画監督”が長らく登場していない現在の日本映画界で唯一その才能を感じさせる彼に、同アワードは目を向ける形となった。この受賞に山下監督は「4畳半規模の映画から始まっているので、いつかスケールの大きな映画を撮ってみたい」と力強く今後のヴィジョンを語った。

作品賞部門で注目の映画賞は青山真治監督の『サッド ヴァケイション』が獲得。この作品は、青山監督が日本映画に今最も欠けているかもしれない“活劇”という方法論にこだわった1作。審査ではその新たな映画作りを模索した姿勢に注目が集まり、日本映画のあらたな可能性を示した1作として賞賛の声が上がった。受賞について青山監督は「現段階での自己ベスト。それがこのように評価されるのは、すごくうれしい」と控えめに喜びを語り、主演を務めた浅野忠信は「僕も青山監督も自分たちにしか描けない新しい日本映画を生み出そうと必至にこの10年頑張ってきた。それがこうして評価されるのは感慨深いです」とコメントを寄せた。

今年の傾向をひとことで表するならば“新世代の台頭”とInvitation編集部はコメント。その言葉に集約されるように、今回の受賞リストを見ると日本の映像業界が、新たな時代に突入してきていることを物語っている。詳しい受賞結果やインタビューは1月24日発売の「Invitation 3月号」(発行ぴあ)に掲載。

(取材・文 水上賢治)

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