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演劇集団キャラメルボックスの最新作「きみがいた時間 ぼくのいく時間」の製作発表が1月23日(水)、都内で行われた。
この作品は「黄泉がえり」「この胸いっぱいの愛を」などで知られる梶尾真治の同名小説が原作。これまで同劇団はタイムマシン“クロノス・ジョウンター”にまつわる梶尾作品を3作舞台化。満を持した「クロノス」シリーズの第4弾は、新たなタイムマシン“クロノス・スパイラル”が登場。愛する人を救うため、39年前の過去に向かった男の姿を描く。
出席者は作・演出の成井豊、主人公・秋沢里志を演じる上川隆也、今回唯一の客演で主人公の恋人役を演じる西山繭子、クロノス・スパイラルの開発者・野方を演じる西川浩幸の4人。まずは成井が「クロノスシリーズの1作目『クロノス』を上演したとき、観に来た上川がめずらしく褒めてくれた。そのクロノスシリーズに上川が出てくれるのが嬉しい」と挨拶。そして今年で入団20年目を迎える上川は「久しぶりにキャラメルの舞台に立つわけで、枕詞のように3年ぶりと言われてますが、たぶん皆さんの気持ちに肩すかしをくらわせてしまうほどリラックスしています(笑)。20年在籍し続けた劇団というのが自分にとって、あってしかるべき存在だと再認識しています」と、非常にいい雰囲気で稽古に参加している様子。また、上川と以前ドラマで共演経験があり、今回5年ぶりの舞台出演となる西山は「キャラメルボックスの舞台はリピーターも多く、今回の作品を楽しみにされているお客さんも多いと思うので、その期待に沿えるように頑張ります」と意気込みを語った。
ちなみに会見時は稽古開始3日目。上川が先輩にあたる西川から「(上川が)気がついたら稽古前にやっていた、若手のエアロビの稽古に混じっていた。この間までテレビに出ていた人はどこに行ったんだろう(笑)」と暴露されて苦笑する場面も。
この作品は、クロノス・スパイラルの開発に関わる主人公・秋沢里志が、恋人を事故で失ってしまう。彼は恋人を救うため、過去に向かうことを決意する……というストーリー。キャラメル初の2幕構成の中で、上川は40年あまりの時の流れを演じていくことになる。「タイムトラベルものはキャラメルボックスのラインナップの中でも、成井の持ち味が十二分に発揮できる作品だと劇団員も思ってます。その伝家の宝刀に参加できるのがすごくうれしい」と上川。彼の表情から、久しぶりに劇団の舞台に立てる嬉しさが終始にじみ出ている会見だった。
東京公演は2008年2月28日(木)から4月7日(月)までサンシャイン劇場にて、神戸公演は4月12日(土)から17日(木)まで新神戸オリエンタル劇場、大阪公演は4月23日(水)から28日(月)まで大阪厚生年金会館 ウェルシティ大阪 芸術ホールにて上演される。
取材・文:川口有紀
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