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演技のスピード感が異なる市川右近&市川段治郎。ふたりの「ヤマトタケル」再び
2008年01月25日 13時18分 [歌舞伎・古典芸能]
左から市川笑也、市川笑三郎、市川段治郎、市川右近、市川春猿、市川猿弥、市川門之助

歌舞伎俳優の市川右近、市川段治郎らが24日、東京・千代田区の東京會舘で、3月5日より新橋演舞場で幕を開けるスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」の製作発表を行った。

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この作品は、市川猿之助が1986年に初演したスーパー歌舞伎の第1弾。哲学者の梅原猛が書き下ろし、日本神話に出てくるヤマトタケルの人間性に焦点を当て、壮大なスケールで描く物語だ。その後再演を重ね、2005年には右近&段治郎のWキャストで上演。今回、この主演コンビが再び新橋演舞場に帰ってくる。

段治郎とヤマトタケル、タケヒコを交互に演じる右近は、師匠の作品で再び主演する緊張からか引き締まった表情で登場。「(この舞台の名セリフである)“天翔ける心”とは人生における啖呵なんだ」と猿之助に言われたそうで、「今回、懸命に演じさせていただくことで、師匠であり演出家である猿之助に対する御恩返しになるのでは」と決意のほどを語った。また、前回大抜擢でこの大役を射止めた段治郎は「(2005年は)ただ(役を)こなすだけで精一杯だった。こんなにも早くリベンジさせていただく機会ができて感謝」と述べつつも、「右近さんに勝てるところとしたら、若さと身長だけ」などと茶目っ気も見せた。

猿之助自らが「歌舞伎の美意識・発想・演出法・演技術を駆使した新しい歌舞伎への挑戦だった」とコメントするように、ストーリー、スピード、スペクタクルの3Sを旗印に、歌舞伎に新風を吹き込んだ“スーパー歌舞伎”シリーズ。早変わり、宙乗り、大立ち回りなど、見せ場も満載だが、一番の注目はやはり円熟味を増してきた右近、段治郎がそれぞれ自分の持ち味を発揮しながらWキャストで魅せることだろう。兄橘姫&みやず姫を演じる市川笑也が「お芝居の主役はオーケストラの指揮者のようなもの。右近さんによる指揮の時の『ヤマトタケル』と段治郎さんの時では全然スピードが違う」と例えてみせたように、役者が変われば同じ芝居の雰囲気もガラリと変わる。ふたつの味わいで魅せる「ヤマトタケル」は、3月5日(水)から25日(火) まで新橋演舞場で上演。その後、4月福岡・博多座、5月大阪松竹座、6月愛知・中日劇場の4大都市をめぐり、スーパー歌舞伎公演史上最大規模の上演となる。

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