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学校を卒業して就職し、みなと同じように仕事をする毎日。そんな日常からの脱出を試みた、まるで日本の働く人々のような“蜂”が主人公の映画『ビー・ムービー』。1月26日(土)の日本公開を前に行われた監督のスティーヴ・ヒックナーとサイモン・J・スミスへのインタビューで、彼らは本作のきっかけや現場について語った。
この作品は、そもそも脚本家でありプロデューサーのジェリー・サインフェルドが、スピルバーグとの食事中に「『BeeMovie』というタイトルの映画があったらおもしろくない?」と切り出したのがきっかけという。「スティーヴンから『いいアイデアだ』という反応がジェリーに返ってきて、それから6ヵ月後には僕たちも関わり、3年半後の今に至るんだ」とサイモン。そのジェリーは、本作で脚本・製作に加えて、主人公のハチ“バリー”の声も務めている。「ジェリーが毎日現場にいたので、ジェリーと主な俳優とで録音をした。レニー・ゼルウィガーでも、マシュー・ブロデリックでも、パトリック・ウォーバートンでも、ジョン・グッドマンでも、ジェリーと一緒の部屋で録音をし、他のアニメ映画では見られない自然さが生まれたんだ」(スティーヴ)。
この、主人公の働き蜂“バリー”は、人間と同様に学校を卒業、就職し、ハチミツを作る仕事に就く。「映画の最初の卒業式の日。彼は就職して、ほかのハチたちと同様、ハチミツを作るという未来に興奮しているんだ」(スティーヴ)と言いつつも、その後、紆余曲折を経て、バリーはハチの世界を飛び出していく。
「バリーが巣の外へ出て、初めてであった女性が人間のヴァネッサ。ヴァネッサとバリーは、一緒に夕食をとったりいろんな話題を話したりするが、ボーイフレンドのケンは話をしていることが理解できず、ハチのバリーに嫉妬するんだ」というサイモン。結局、相手が人間だろうがハチだろうが、自分の恋人に手出しをする相手への反応に変わりはない、ということなのだろう。
バリーは、外の世界へ出た当初、初めて見ることへの喜びでいっぱいになる。だが、人間界になじむうちに、人間たちのある“事実”に気付き、ハチとして人間界を敵視するようになってしまう。その事実は劇場で確認してほしいが、本作は、単なるハチのアニメ映画と思いきや、その裏には“ハチ”に例えた人間のおかしさが描かれている。だからこそ「最初から最後まで本当に楽しめて満足のいく映画」(サイモン)と言い切れているのかもしれない。
『ビー・ムービー』
2008年1月26日 丸の内プラゼールほか全国ロードショー
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