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第58回目を数えるベルリン映画祭が、2月7日に開幕した。今年の目玉はマーティン・スコセッシがローリング・ストーンズのNYでのライブを撮影した『Shine A Light』が、ベルリン映画祭初のノン・フィクションのオープニング作品として上映された。スコセッシは1981年の『レイジング・ブル』以来のベルリン映画祭で、なんと27年ぶり。会場となったグランド・ハイアットホテルの記者会見場にはたくさんの記者やテレビカメラが押し寄せ、入場規制が行なわれたほど。
記者会見に登場したストーンズのメンバー4人とスコセッシはジョークを言い合い、長年の信頼関係を感じさせた。スコセッシは今までも数々の映画でストーンズ楽曲を使用してきたことから、「この映画はスコセッシ映画で初めて、『ギミー・シェルター』が使われていない作品だよ(笑)」(ミック・ジャガー)と会場をわかせる一幕も。
映画は2006年10月31日、11月1日にNYのビーコンシアターで行われたローリング・ストーンズのライブ映像と、過去の貴重なインタビューなどをまとめた内容で、監督のスコセッシもいたる所に登場している。特にラストのスコセッシ演出をセルフ・パロディにしたようなシーンなどは昨年悲願のアカデミー賞受賞となった名監督の遊び心を伺わせる。それについては「彼らを撮影するまで40年かかったが、この体験を通じて若返ったような気がする」(スコセッシ監督)と言えば、「もう何度も若返ってるだろ」(ミック・ジャガー)と漫才のようなやり取りも見られた。スコセッシ監督は現在65歳、ミック・ジャガーも今年65歳とは思えない若々しさだ。ほかにも元アメリカ大統領のビル・クリントン、ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイト、クリスティーナ・アギレラなど豪華なゲストが出演、ローリング・ストーンズがデビュー以来色あせることなく活躍しているマジックを垣間みるような映画となっている。
また、『パイレーツ・オブ・カリビアン』に出演したキース・リチャーズについても、「ステージに上がる前にキースの前に座らされて、演技指導を受けた」(ミック・ジャガー)と告白。終始笑いの絶えないオープニングとなった。
『Shine A Light』(原題)は08年冬、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他にてロードショー予定。
写真:若山和子
取材・文:平井伊都子
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