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ベルリン映画祭のコンペティション部門に出品されている『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の上映のためにポール・トーマス・アンダーソン監督と主演のダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノの3人がベルリン入りした。
アメリカ開拓時代、石油採掘で財を築いた男の人生を描いたこの作品での演技で既に60以上の映画賞を受賞しているデイ・ルイスには、やはり今月26日に行なわれるアカデミー賞の質問が集中。「落ち着いていながらも、緊張はするだろうね。もしくは緊張しているのにそのそぶりを見せないとか、逆に緊張しているふりをするかもしれないな。まあ、ただふらっと会場に行って楽しむまでだろう」(ダニエル・デイ=ルイス)と、素直な感想を語った。それについて監督のポール・トーマス・アンダーソンは、「僕らは全ての賞をもらうに値すると思うよ(笑)。ノミネートされていない部門にも名前を書き加えちゃいたいくらい」と自信のほどを伺わせた。
この作品は02年の『パンチドランク・ラブ』以来、5年ぶりの監督作となるポール・トーマス・アンダーソン。「映画作りは石油採掘に似ている。いい作品ができるかどうかわからなくても、模索するしかない。その間家族や友人や自分の生活を犠牲にして撮影を進めて行かなくてはいけないのだから。でもダニエルが演じた主人公と僕が違うところは、映画が終われば実生活へ戻ることができる点だけどね」と語った。
先日行なわれたアメリカ映画俳優組合賞にて主演男優賞を受賞した際に、1月22日に亡くなった俳優ヒース・レジャーにこの賞を捧げると発言したダニエル・デイ=ルイス。ヒース・レジャーに関するコメントを求められ、ゴシップ誌やパパラッチが彼の遺族を執拗に追いまわしたり、死因を究明する憶測記事が乱立する状況を嘆いた。「僕がここで彼について話すことによってまた火に油を注ぐようなことはしたくない。彼の遺族はいたたまれないほど悲しみに打ちひしがれ、更にマスコミに詮索され続けているのだから。やがて、彼のことをすばらしい作品を残した俳優だったと思い出すことができるまで僕はコメントを控えたい」と、男気のある受け答えで記者会見を締めた。
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』はGW、シャンテシネほかで公開予定
撮影・取材:平井伊都子
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