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今週末の15日(金)、いよいよ第31回日本アカデミー賞が発表される。日本の映画賞の中でも最も華やかな賞として知られる日本アカデミーの行方に注目が集まっている。

今年、作品賞の最有力候補と言われているのが周防正行監督が11年ぶりに手がけた新作『それでもボクはやってない』。“冤罪”という重いテーマを扱いながら、観客を魅了する高い演出力が評価を受け、報知映画賞、毎日映画コンクールなど今年の映画賞をほぼ総なめにしている。そんな『それでも…』の対抗馬と目されているのが、先日発表されたブルーリボン賞で作品賞を受賞した『キサラギ』。小栗旬、ユースケ・サンタマリアら活きのいいキャストたちの掛け合いに多くの観客が魅了された。

どちらも、これまでの日本アカデミー賞で主役の座を争ってきた大作とは異なり、規模は小さいながらも作品の完成度で勝負を挑んだ作品。昨年はインディペンデント系の『フラガール』が作品賞を受賞しており、今年も“規模よりも完成度”の傾向が受賞結果に強く反映されることになりそうだ。

その他、注目したいのは昨年より新設されたアニメーション作品賞。栄えある第1回は細田守監督作『時をかける少女』が受賞したが、本年度も、すでに各映画賞で高い評価を受けている原恵一監督の『河童とクゥの夏休み』や、新世紀版として復活を遂げた『ヱヴァンゲリヲン 新劇場版：序』など力作が揃っており、受賞の行方から目が離せない。

第31回日本アカデミー賞受賞式は15日(金)に開催され、21時より日本テレビ系列にて生中継される。また、21日(木)発売のWeeklyぴあには受賞結果の詳細と、授賞式の舞台裏をレポートした特集が掲載される。

■第31回日本アカデミー賞の主な候補作
【作品賞】
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』
『キサラギ』
『それでもボクはやってない』
『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』
『眉山−びざん−』
【監督賞】
犬童一心『眉山』
佐藤祐市『キサラギ』
周防正行『それでも…』
松岡錠司『東京タワー…』
山崎貴『ALWAYS…』
【主演男優賞】
阿部サダヲ『舞妓 Haaaan!!!』
オダギリジョー『東京タワー…』
加瀬亮『それでも…』
役所広司『象の背中』
吉岡秀隆『ALWAYS…』
【主演女優賞】
樹木希林『東京タワー…』
寺島しのぶ『愛の流刑地』
中谷美紀『自虐の詩』
仲間由紀恵『大奥』
宮沢りえ『オリヲン座からの招待状』
【アニメーション作品賞】
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版：序』
『河童のクゥと夏休み』
『鉄コン筋クリート』
『ピアノの森』
『名探偵コナン 紺碧の棺』

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