タレントweeker

24日に授賞式が行われてア第80回アカデミー賞。『ザ・サヴェッジズ（原題）』で主演女優賞にノミネートされながらも惜しくも受賞を逃したローラ・リニーの新作『アメリカを売った男』が、3月8日から公開される。

『アメリカを売った男』は、20年以上に渡って、国内外の情報活動、反体制活動の取り締まりなどを行うソ連の国家保安委員会（KGB）に、FBI捜査官に在籍しながら国家の機密文書を20年以上売り続けていた男と、その男を見張るように任じられた若いFBI訓練捜査官の、2人の心理戦を描いた作品。

劇中でローラ・リニーは、若きFBI捜査官に“見張り”という重要な任務を命じながらも、無鉄砲で経験が浅い彼を助ける上司を熱演している。これまで、『ユー・キャン・カウント・オン・ミー』（2000）、『愛についてのギンゼイレポート』（2004）で2度のアカデミー賞主演女優賞にノミネート、『トゥルーマン・ショー』（1998）や『ミスティック・リバー』（2003）でも実力派女優っぷりを見せ付けていた彼女。3度目のアカデミー賞ノミネート作品となった『ザ・サヴェッジズ（原題）』では、賞レースの常連であるフィリップ・シーモア・ホフマンと兄妹という役。父親の介護を通して、家族愛を見つめなおす劇作家を熱演している。

今回のアカデミーノミネート女優の中では、一見地味ながらも、過去の出演作では高い評価を残しており、主演女優賞に3度目のノミネートとなったローラ・リニー。コメディ作品からシリアスドラマまで定評ある彼女の演技力を、『アメリカを売った男』で確かめてみてはいかがだろう。

『アメリカを売った男』
3月8日（土）シャンテシネほかロードショー

• アメリカを売った男／ぴあシネマリザーブシート
• 『アメリカを売った男』作品情報