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昨年はラスベガスでの長期公演を成功させ、日本独自の新型パフォーマンスとして世界的にアピールした「マッスルミュージカル」。さらなるスケールアップを図る今年も、意欲的なプログラムが多数組まれている。そのひとつ、4月29日(火・祝)から6月8日(日)まで開催されるGW公演「Voyage〜旅立ち〜」の製作記者会見が、会場となる渋谷マッスルシアターで行われた。
冒頭から、現在稽古中のパフォーマンスの一部が披露された。マッスルミュージカル史上最もストーリー性を持つという「Voyage」を象徴するような演目“パッセージ”では、少年役の山田祐也と少女役の中尾葉が手を取り合って登場。幻想的な雰囲気と本来の力強さが融合したパフォーマンスで、マッスルミュージカルの新機軸「Voyage」の方向性を指し示した。演目終盤、今回初めてメンバーに加わった諸星和己(スピリッツ役)がローラースケートに乗って登場! スケートさばきもさることながら、元トップアイドルとしてのオーラは少しも衰えていない。また生半可な覚悟では挑めない、マッスルミュージカルという大舞台への意欲もひしひしと伝わってきた。続いて、舞台下手側に設置された巨大プールでの“シンクロナイズドスイミング”。破れた傘を持った黒い衣装のパフォーマーが華麗に舞う。だがそのややシュールないでたちは、美しさだけでない、シンクロ表現における新たな可能性を垣間見せた。最後は、ほぼ全員となる総勢50名が一堂に会した“新ボディスラップ”。手と足で体や地面を激しく打ち鳴らすおなじみの演目で、“筋肉で音を奏でる”をコンセプトとするマッスルミュージカルの象徴ともいえる。諸星を含むメンバーが一丸となって繰り出す一糸乱れぬ演奏に、会場が文字通り揺れていた。
続く会見の場には、衣装を手掛けるコシノジュンコ、メンバーの諸星和己、池谷直樹、演出家のブライアン・バーク(セリーヌ・ディオンの「A New Day」や世界最大の水のショー「LeReve」の芸術監督)、振付家のレイ・リッパー、プロデューサーの樋口潮が登場。コシノジュンコは公演スタッフとの偶然の出会いから、先の年末年始公演「ザ・ベスト」を観劇。そのオリジナリティに感動し、今回の依頼には二つ返事でOKしたとか。この日は製作中の衣装の中から、諸星が着用するうちの1点が公開された。銀色のタンクトップに、円筒型で蛇腹状の巨大なスカート。腕は同じく蛇腹になったアームウォーマーのようなもので女性パフォーマーとつながっている。宇宙服のようでもあるし、全体のフォルムはドラム缶?? 今までのマッスルにはないこの斬新な世界観は、パフォーマーの鍛えられた肉体とどんな融合を見せるのだろうか。
この日目にしたもの、またコメントに共通していたのは“新生”マッスルミュージカルへの並々ならぬ意気込み。その貪欲な情熱に期待したい。尚、上記GW公演に先駆け、3月19日(水)から4月6日(日)まで同劇場にて春休みスペシャル公演GOLD(演目・出演者はGW公演と異なる)が上演される。
ライター:武田吏都
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