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※2008年公演・製作発表※
性転換手術を受けた妖艶なロックシンガーに山本耕史が扮するミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」が昨年の好評を得て、再演される。その製作発表が3月6日(木)に都内にて行われ、山本のほか演出の鈴木勝秀、共演のソムン・タクが出席した。
本作は、東ドイツに生を受け、ロックシンガーになることを夢見た少年が性転換手術を受け亡命、手術の失敗から股間に残った“怒りの1インチ”を抱えながら、愛を求め続けていく彼女(彼)の波乱に満ちた半生をライブ形式で綴るロック・ミュージカル。オフ・ブロードウェイでは1997年からロングラン、厚みのあるグラム・ロックの名曲の数々も愛され映画化もされた、世界中でカルト的人気を誇る作品だ。
昨年上演された山本耕史主演版は、網タイツで包まれた足も魅惑的な山本のドラァグ・クイーンぶりも話題で、魂を削るように激しく歌うその姿に観客は魅了された。過激な装いをすることに関しては「役を演じるにあたり、Tシャツを着てGパンを履くのと同じ感覚。違和感はなかった」という山本。「男である、女であるという以前に生きること、人間であることに気づいた作品。ヘドウィグは、身を削って常に100%以上のものを使ってたどり着ける聖地みたいなものです。こういう作品は今後もずっと日本でやっていくべきだと思っています」とこの舞台への思い入れを熱く語った。
ヘドウィグに寄り添うイツァーク役には、韓国人ロックシンガーのソムン・タクが扮する。韓国版「ヘドウィグ〜」でも同役を演じているが、その舞台を観た山本の彼女への絶賛がきっかけで今回の起用に至った模様。そのソムン・タクは流暢な日本語で「こういう作品を国際的な組み合わせでできることをすごく嬉しく思っています」とコメント。山本に「僕にとって力強いパートナーが見つかった。まさにヘドウィグのカタワレさがし、という感じ」とまで言わしめたそのステージに期待大だ。
公演は4月4日(金)に東京・新宿FACEにて開幕。その後新潟、大阪、仙台、札幌、名古屋、神戸公演を経て、東京凱旋公演となる6月14日(土)・15日(日)の東京厚生年金会館 大ホールの「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ〜ツアーファイナル〜」までロングツアーが続く。
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