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日本アニメの原点や名監督の幻の作品がよみがえる「発掘された映画たち2008」が開催
2008年04月07日 19時35分 [映画その他]
『なまくら刀』原版所蔵:松本夏樹 復元:東京国立近代美術館フィルムセンター

映画の収集・保存・復元を進めている国立近代美術館フィルムセンターが4月24日(木)から約2年ぶりに「発掘された映画たち2008」と題した特集上映を開催する。1991年から数えて第6回を迎える本特集上映は、これまで紛失・焼失してしまい、存在しないとされていた貴重な映画作品を発掘・復元して、上映するもの。今回も映画ファンならずとも気になる貴重作、文化遺産として価値の高い作品がズラリと並ぶ注目の上映となりそうだ。

今回も“作品が製作された記録はあるがフィルムが現存しない”とされてきたフィルムを発掘。専門家の丁寧な作業を経て復元した作品が28のプログラムに分かれて上映される。最も注目したいのは「発掘されたアニメーション映画」と名づけられたプログラムだ。日本のコマ撮り式アニメーション第1作が誕生したのは1917年とされているが、当プログラムでは同年に製作された『なまくら刀』と、翌年に製作された『浦島太郎』が上映される。2作品とも劣化の度合いの低いィルムが奇跡的に発見され、デジタル復元処理を経て上映される運びとなった。現在、国内だけでなく世界各地で好評を浴びる日本製アニメーションの源流をこの目で楽しめる格好のチャンスと言えるだろう。

その他、無声映画と、音楽やセリフ音声の入ったレコードを同時に上映していた“レコードトーキー”時代の作品を復元上映するプログラムや、戦前・戦中・戦後の貴重な記録映画ばかりを集めたプログラム、日本映画界を代表する巨匠のひとり、衣笠貞之助監督が1932年に製作した『忠臣蔵』など、今回の上映を見逃すと当分は鑑賞する機会のないであろう作品ばかりが揃っている。

国を代表する機関として、フィルムの収集・復元に務めてきたフィルムセンターでしか開催できない貴重な特集上映。映画ファンはもちろん、アニメ好きな方、文化遺産に興味のある方も足を運んでみてはどうだろうか。

「発掘された映画たち2008」
2008年4月24日(木)〜5月15日(木)
2008年5月23日(金)〜6月1日(日)
東京国立近代美術館フィルムセンターにて開催
詳細は公式サイトまで。

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