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人間味あふれるキャラクターが大劇場狭しと暴れまわる劇団☆新感線。シリアス路線の"いのうえ歌舞伎"、笑い重視の"ネタもの"と並ぶ3本柱のひとつ、音楽重視の"R"シリーズ最新作・新感線☆RX「五右衛門ロック」の製作発表が4月9日都内で開かれた。
出席したのは、古田新太、松雪泰子、森山未來、江口洋介、川平慈英、濱田マリ、北大路欣也、作詞の森雪之丞ら12人。まず演出のいのうえひでのりが「いつかやれればと思っていたコマ劇場公演が叶った。マンガを舞台でやれないかと突っ走ってきた劇団の原点に戻り、歌あり踊りあり大音量でチャンバラもやる楽しい舞台にしたい」と挨拶し、座付作家の中島かずきが「大作映画を撮るような豪華キャストでマンガみたいなことをやれる幸せをかみしめている」と語った。
劇団の看板役者・古田新太は約4年ぶりの主演登板。出演の感想を聞かれ「うれしかったです」と小学生のような答えで会場を笑いで包んだ後、北大路と江口に「かっちょいいこと大好き(な劇団)なのにかっちょいい人がいないので、そこをガッツリ担っていただきたい」と宣言。
最年長の北大路は「若い人から『新感線、観に行きます』ってすごい反響でびっくりしてます」と初の参加にワクワクしている様子。「ウチの殺陣師が北大路さんに殺陣をつけられるのか」との古田の疑問にも、「違った感覚でいろんなことを教わると思う。いっぱい感じとりたい」とニュートラルな姿勢だ。新感線には2回目の参加となる松雪は「上質なエンタテインメントを楽しんで作っているカンパニー。前回も温かく迎えて下さり愛がある」、同じく2回目の森山も「新感線しかもってないエンタテインメントがある」と劇団の魅力を語った。江口は新感線初参加だが、「スカーンとやりきるエネルギッシュな感じが気持ちいい。夏祭り的な感じで盛り上げていけたら」と早くもカンパニーとの一体感を感じさせていた。
物語の時代は桃山。豊臣秀吉の寝所に忍び込み釜茹での刑に処されたはずの盗賊・石川五右衛門(古田新太)はまんまと生きのびていた。五右衛門は彼を救った謎の美女・真砂のお竜(松雪泰子)らと、南の果てのタタラ島に秘宝を盗む旅に出るが、後を追う役人・岩倉左門字(江口洋介)とともに暴風雨に襲われ南の島に流れ着く。そこにタタラ島国王のクガイ(北大路欣也)、クガイを憎むバラバ国のカルマ王子(森山未來)らが現れて……。
森山と川平のタップバトルなどキャストの得意技を生かした場面もあるらしく、ヒットメーカー・森雪之丞の作詞で音楽は生バンド演奏とくれば、客席と舞台が一体になっての盛り上がりも大いに期待できそうだ。
東京公演は7月6日(日)から28日(月)まで新宿コマ劇場にて、大阪公演は8月8日(金)から24日(日)まで大阪厚生年金会館大ホールにて上演される。チケットは東京公演が4月19日(土)、大阪公演が6月14日(土)一般発売。@電子チケットぴあでは、一般発売に先がけ先行抽選販売を実施。
(取材・文 山越えみ)
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