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今年夏に全世界で公開される『バットマン』シリーズの最新作、『ダークナイト』の予告編が公開された。『バットマン・ビギンズ』に引き続き、クリストファー・ノーラン監督がメガホンを取り、クリスチャン・ベールがバットマン役を務める。今作のバットマンは、ゴッサム・シティに蔓延る悪を撃退するため、ジム・ゴードン警部補（ゲイリー・オールドマン）と検事のハーベイ・デント（アーロン・エックハート）と共に最強の敵・ジョーカー（ヒース・レジャー）との闘いを挑む。

昨年12月に『アイ・アム・レジェンド』の公開と併せてIMAXシアター限定で公開された6分間のフッテージはジョーカーが銀行強盗に押入るシーンで、映画のオープニングシーンであると共に、ショートフィルムとしても楽しめる作品となっている。過去にジャック・ニコルソンが演じたジョーカーとは全く違う、不気味で新しいジョーカーを演じた故ヒース・レジャーがフィーチャーされている。「ジョーカーのキャラクターはヒースの意見も多く取り入れ構築された」と、ノーラン監督はフッテージ公開に先駆けた記者懇談会で語った。ヒース自身も生前のインタビューで「ジョーカーを演じるのはとても楽しい経験だった」と語り、かなりの手応えを感じていた様子。また、ノーラン監督は兼ねてからIMAXでの撮影を希望しており、映画の中でも重要な数シーンにIMAXのカメラを使って撮影したことを明らかにした。このフッテージに対する評判も上々で、ノーラン監督の『バットマン』シリーズに対するただならぬ熱意が伺える。

　ワーナー映画は、１月に急逝したヒース・レジャーの出演シーンは全て撮影済で、公開に際しての宣伝方針も変える予定はないと発表している。このたび公開された予告編ではクリスチャン・ベールらキャストの熱演とノーラン監督らしいクールなアクション・シーンが見られる。今夏の公開まで期待は高まるばかりだ。

『ダークナイト』8月9日（土）より丸の内プラゼール他 全国ロードショー
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取材・文：平井伊都子