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来年1月上演のミュージカル「ドロウジー・シャペロン」に出演する藤原紀香の公開歌稽古が4月14日、ホリプロの稽古場で行われた。稽古場に入ると、すでに黒いピッタリとした稽古着を身につけた藤原がスタンバイ。上演まで9ヶ月ながら、本作に賭ける意気込みが伝わってきた。
「ドロウジー・シャペロン」は2006年にブロードウェイで上演され、トニー賞で最優秀ミュージカル脚本賞や最優秀楽曲賞など5部門を受賞した大ヒットミュージカル。ミュージカルおたくの中年男が、お気に入りの古き良き舞台“ドロウジー・シャペロン”を紹介する形で展開。さえないボロアパートが彼の語りによって大スターの歌姫や富豪の御曹司、ラテンのジゴロ、酔っ払いの年増女、ギャングのコンビたちで埋め尽くされ、観客も彼らが繰り広げるお気楽ミュージカルを同時体験できるという楽しい構成となっている。
日本版の上演に際し、演出を担当するのはミュージカルおたくを自認する宮本亜門。昨年12月には早速、藤原と共にブロードウェイに赴いてオリジナルバージョンを観劇し、「藤原さんが役のハードルの高さに体を震わせながらも固い決意をしてくれた時、僕はこの人ならやれる!と思いました」と、ミュージカル初挑戦となる藤原に期待をかける。
藤原が演じるジャネットは、劇中劇のヒロインである歌姫。富豪の御曹司と結婚するため、キャリアを捨てて結婚に走るという役どころで、歌にダンス、ラブ・ストーリーと、ブロードウェイの王道を行くシーンをメインでこなすという。今年の3月からは週に1、2回のペースで歌とダンスの“自主練”をスタート。ジャネットが歌う「ショウ・オフ」を披露した公開歌稽古では張りのある伸びやかな歌声をみせ、本番への期待を高めた。
稽古後に行われた囲み会見では、「ブロードウェイでこの作品を観た時、素晴らしいステージにハッピーな気持ちになれたんですが、自分がやるんだと思ったらホテルで一晩落ち込みました(笑)。でも翌朝には、やっぱり挑戦してやるぞ!と思い直して」と語る藤原。ミニスカート姿で激しく踊るシーンもあるといい、「ジャネットは天性のスターで、女性としても本当に可愛い人」と惚れこんでいる様子。結婚して引退しようとする点は自身と異なるが、「七変化するファッションと共に、結婚相手のことを愛しているジャネットの気持ちを伝えられたら」と意気込む。
「幸せな気持ちをお持ち帰り頂けるのが魅力」と藤原が語るように、観た人が皆ハッピーになれるノンストップの100分。キャストは酔っ払いの花嫁介人に木の実ナナ、おたくの中年男に小堺一機のほか、川平慈英など充実の顔ぶれ。ミュージカル・ラバーはもちろん、舞台ビギナーも満足できること間違いなしの一本だ。
公演は2009年1月に日生劇場にて上演、その後2月に全国公演も行われる。
取材・文:佐藤さくら
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