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(C)許斐 剛/マーベラスエンターテイメント・ネルケプランニング
今年2月に4代目メンバーのお披露目となるミュージカル「『テニスの王子様』〜The Progressive Match 比嘉 feat. 立海」の全国ツアーを終え、さらにパワーアップした“テニミュ”恒例のライブが、5月17日に横浜アリーナで開幕した。ライブといっても、キャストは劇中に登場するキャラクターとして歌い踊るという、関連ライブならではのステージ。会場を埋め尽くす1万人のファンは大歓声とペンライトで盛り上がり、ノンストップで突っ走る2時間だ。
1曲目は青学(せいがく)からスタート。青いユニフォーム姿のメンバーたちが、ラケットを持ちながらのダンスと歌で魅せる。本舞台の前には花道とエプロンステージが設置されており、越前リョーマ役の阪本奨悟がここでソロを。舞台版では群像劇とはいえ、原作の主人公であるリョーマを演じた14歳の阪本は、この半年でグッと大人びた印象。俳優の成長ぶりをリアルタイムで見守れるのもテニミュの醍醐味だろう。
続いて黄色のユニフォームを着た立海メンバーが登場すると、こちらは続けて出演していることもあり、客席の熱は更にヒートアップ。ヒットの理由の一つでもある、サーブなどテニスの動きを模したダンス(振付:上島雪夫)の美しさがライブでは十分に堪能できるのがうれしい。途中、真田弦一郎役の兼崎健太郎が「幸村(八神蓮)も万全の参加だな」と、本公演で部長の幸村が病気から復活したエピソードを絡めてMCを進めるなど、こんなところでも“お楽しみ”が。
その後も、比嘉、甲斐裕次郎のテーマ曲“バイキングホーン”を海賊風にアレンジしたり、各中学のダブルスペアが相棒への信頼を歌い上げたり、さらにアリーナ級の驚きの仕掛けありと、本公演にプラスした見せ場が続々。今回、ダブルキャストで3代目から4代目へとバトンを引き継いだ海堂薫役の柳下大が卒業ということで、柳下のソロの後、青学部長・手塚国光役の渡辺大輔ら4代目メンバーからねぎらいの言葉が贈られる一幕も。芝居に歌、ラケットを使用したダンスと密度の濃いステージを仲間たちと過ごすテニミュの公演。そこからの卒業は、単なる芝居を越えた感動を、観る側にももたらしてくれた。
ライブの後半は、立海の柳生比呂士(馬場徹)と仁王雅治(中河内雅貴)の華麗なダンスパフォーマンスあり、ユニフォームから華やかな衣裳に着替えた青学(せいがく)メンバーでのバラードありと、原作の世界から一歩踏み込んだ面白さも展開。アリーナ後方に置かれたセカンドステージへはキャストが客席を縫って移動、ワイドスクリーンに映し出されるカメラワークも計算し尽くされており、とことんまで観客を楽しませようとする構成が見事だ。最後は銀のテープが轟音と共に放たれるド派手な演出のなか、アンコールが止まない熱気あふれるステージとなった。
公演は5月24日(土)・25日(日)に神戸ワールド記念ホールでも上演される。
取材・文:佐藤さくら
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