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12年ぶりにヨーロッパに戻ったヴェンダース最新作【カンヌ映画祭】
2008年05月26日 12時34分 [映画祭]

デニス・ホッパー(右から2番目)、ヴィム・ヴェンダース監督(一番右)(c)Kazuko Wakayama
ドイツ出身ながら長らくアメリカで映画を撮り続けていたヴィム・ヴェンダース。最新作『Palermo Shooting(原題)』は、彼の故郷ドイツ・デュッセルドルフとイタリアのシチリア島にある美しい街、パレルモが舞台になっている。将来を約束された人気フォトグラファーが、死への恐怖に取り憑かれ、導かれるようにパレルモを旅する物語。ドイツの人気バンドDie Toten Hosenのリード・ヴォーカル、カンピーノが主人公を演じ、ミラ・ジョヴォヴィッチ、ルー・リードらが実名で出演しているのも話題となった。
この作品は、昨年7月30日に奇しくも同日に亡くなった映画界の巨匠、イングマール・ベルイマンとミケランジェロ・アントニオーニに捧げられている。
「パレルモ近郊のガンジという街に滞在し、死への恐怖を抱えるフォトグラファーの物語を書いているときにベルイマンの死を知った。そして次の日、アントニオーニも同日に亡くなったことを知ったんだ。こんな思いを共有できる街はそうそうない、と思った」(ヴェンダース監督)。
また、前日に上映されたチャーリー・カウフマン監督の『Synecdoche, New York』(原題)とのテーマの相似性について聞かれたヴェンダース監督は「(カウフマン監督の作品は)まだ観ていないけれど、その時代において起きていることを反映し、問題と闘うのが映画の使命。あらゆる種類の映画が上映されるカンヌ映画祭の醍醐味だと言える」と、常連らしい言葉で締めくくった。
取材・文:平井伊都子
撮影:若山和子/Jean-Louis TORNATO
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