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東京・日比谷のシアタークリエにおいて、日本初演中のミュージカル「レベッカ」のファン感謝デーイベントとして5月27日公演終了後にトークショーが行われた。
「レベッカ」は1940年にヒッチコックが監督し、英国の名優ローレンス・オリヴィエ主演による映画が第13回アカデミー賞作品賞を受賞した名画のミュージカル版だ。ミュージカル化に際して、「エリザベート」「モーツァルト!」「マリー・アントワネット」で日本ミュージカル界を震撼させたミヒャエル・クンツェ(脚本・作詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(作曲)のゴールデンコンビが制作し2006年にウィーンで初演された。和音・転調・コーダを見事に使い、観客を優雅に包み込む音楽が魅力的な作品だ。
物語は主人公の「わたし」(大塚ちひろ)が過去の出来事を回想するところから始まる。ある夏ヴァン・ホッパー夫人(寿ひずる)の付き添いで訪れた、モンテカルロのホテルで、イギリスのコーンウォールにマンダレイ(大邸宅)を構える上流紳士のマキシム(山口祐一郎)と出会い一目ぼれ。前年事故で妻を亡くしたマキシムも「わたし」に惹かれ後妻へ迎え入れる。マキシムの館に到着したふたりは、屋敷を取り仕切り先妻を崇拝する女中頭のダンヴァース夫人(シルビア・グラブ)の冷徹な眼差しの歓迎を受ける。屋敷には前妻レベッカの面影がいたるところに色濃く残っており、マキシムまでが時折、何かに取り付かれたかのように取り乱すようになり…(サスペンス劇なので、この続きはぜひ劇場で…)。
この日のイベントでは主人公「わたし」役の大塚ちひろ、フランク役の石川禅が参加した。稽古から今夜の舞台までのさまざまなエピソードやアクシデント等を、司会を勤めた松澤重雄と大塚・石川が披露し、客席を大いに笑わせた。また石川が「日本で数着しかない貴重な乗馬のコートを着ている」と話すと会場では大きな拍手が起こる場面もあった。最後に石川が「(サスペンス劇なので)毎回お客様が見たくなるような心理描写を描きながら(千秋楽まで)演じていきたい!」と述べ、大塚も「(大塚自身)始めてのロングラン作品で毎日変化し、成長していますので、是非もう一度劇場に足を運んでください」と締めくくり喝采の中イベントは終了した。
本公演は6月30日(月)までシアタークリエにて上演される。またファン感謝デーは6月5日(木)18:30公演(石川禅、吉野圭吾)、6月24日(火)18:30公演(大塚ちひろ、シルビア・グラブ)終演後にも開催される。
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