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玉三郎が海老蔵を惑わす謎の女に! 七月歌舞伎座で鏡花作品を上演
2008年05月29日 19時31分 [歌舞伎・古典芸能]
歌舞伎座「七月大歌舞伎」記者会見

歌舞伎座七月大歌舞伎の記者会見が5月28日都内で行われ、坂東玉三郎、市川海老蔵が出席した。歌舞伎座七月大歌舞伎は、昼の部で歌舞伎の代表的な名作「義経千本桜」から忠信の通し狂言(「鳥居前」「吉野山」「川連法眼館」)を上演、佐藤忠信(実は源九郎狐)を海老蔵が、内「吉野山」「川連法眼館」の2場で静御前を玉三郎が演じる。また、夜の部では泉鏡花 作の「夜叉ヶ池」「高野聖」を上演し、「高野聖」では妖艶な女・雪路を玉三郎が、相手役の修行僧・宗朝を海老蔵が演じる。

玉三郎は共演の海老蔵について「装飾の言葉を抜きにして(率直に話して)も通じる間柄。新しいものに取り組むことへの私の考えもざっくばらんに申し上げて、(海老蔵は)それに対する答えを知っていると思っています」と話し、信頼の強さを伺わせた。玉三郎と同じ舞台に立てることは大きなプレッシャーと期待と喜びがあると言う海老蔵は「(玉三郎)お兄さんの描きたい世界に少しでも近づけるよう邁進したいと思っております」と玉三郎の期待に応える覚悟をみせた。

泉鏡花作品の魅力について玉三郎は「奇想天外でありながら清濁あわせた過程の中で、浄化された世界がつむぎだされる。色彩的な感覚を観ている方にあたえるのが魅力」とコメント。夜の部で上演する「高野聖」は50年ぶりに上演される作品で、山中で道に迷った若き旅僧が妖艶な美女が住む一軒家で体験した奇怪な一夜の物語。今回は、50年前に書かれた台本を出来る限り原作に近づけて上演するという。玉三郎は自身が演じる雪路を聖女なのか悪女なのかわからないまま、煩悩の対象物として去来する役と語り、「泉鏡花先生の作品は連歌のように繋がっていて別々にはならないもの。(今回上演する「夜叉ヶ池」「高野聖」の) 2作を上の句、下の句のように観ていただいて、その中から立ち上がってくる女性像、女性像から映る男性像というのは、鏡花先生の理想なのかもしれません。その辺をみていただければ面白いと思います」と見所を語った。

これを受けて海老蔵は「修行僧は煩悩を断ち切る為に生きていて、我々は煩悩の塊で、煩悩の中で生きている。その煩悩の中での喧騒を描く。(玉三郎のコメントで)イメージがわきました」と作品への理解を深めた様子。

また、昼の部で宙乗りも勤める「義経千本桜」について海老蔵は、5月26日に千秋楽を迎えたばかりの團菊祭五月大歌舞伎でも「義経千本桜」の新中納言知盛を演じたことに触れ「いつか通しで全部をやってみたいという気持ちもあり、身が引き締まる思いです。「鳥居前」(の場)は初めてなので考えているところ。一生かけてやっていかなければならない作品。その第一歩になれば」と熱い思いを語った。

公演は、7月7日(月)から31日(木)まで東京・歌舞伎座にて、昼の部は『「義経千本桜」鳥居前・吉野山・川連法眼館 市川海老蔵宙乗り狐六法相勤め申し候』夜の部は「夜叉ヶ池」/「高野聖」」を上演。チケットは6月15日(日) 一般発売。

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