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この人の曲を一曲も口ずさめないひとはほとんど居ないはずと言っていいような、日本を代表するポップシンガー・竹内まりや。そのデビュー30周年を記念して、彼女のオリジナル楽曲のみで構成された竹内まりやソングミュージカル「本気でオンリーユー」がこの秋上演されることが決定した。記者会見が5月29日、渋谷にて行われた。
原作は竹内と同年齢であり、交流も深い直木賞作家・唯川恵の同名小説。主人公は失恋の痛手が癒えず、仕事にも身が入らないOL。しかも同僚に新しい彼氏と紹介されたのは自分の元彼! 彼女は偶然その場にいた男性を仮の恋人に仕立て上げるが、のちにその男性に惹かれていって……というストーリー。主人公のOL・知可子を演じるのは、竹内まりや自身が「20代とは思えない抜群の表現力で以前から注目していた」という松浦亜弥。他にANZA、映美くらら、岡田浩暉、そしてマルシアなどミュージカル界の実力派が顔を揃えた。
今回演出をつとめる大根仁は「演出の僕が一番ミュージカル経験が少ないという状況になってます(笑)。歌、原作、キャストと素材そのものが素晴らしいので僕は合体するだけ。皆さんの力を借りて竹内まりやさんの世界観を表現できれば」と語った。主演をつとめる松浦亜弥は「小さい頃から聴いていた竹内まりやさんの曲を歌わせていただくということで、私はもちろん、親が一番喜んでいます(笑)。プレッシャーはないことはないけれど、楽しんでやりたい。また、女性としてもまだまだ未熟なので、共演の皆さんを見て勉強したいと思います」と挨拶。他キャストも「今回は竹内さんの素敵な音楽の世界にどっぷり浸かれるので楽しみ」(ANZA)、「2年ぶりの舞台で緊張と興奮と期待で一杯ですが、素晴らしいチームに参加できるのがうれしい」(映美)、「30周年というのはすごいこと。そういうビッグアーティストの曲、また唯川恵さんの原作、このふたつだけでも光栄なのに、また素敵なキャストが揃った。とても楽しみ」(岡田)と、それぞれが意気込み十分。また、マルシアは特にこの作品に参加できるという感慨もひとしおのようで「カラオケでも歌いますし、自分のアルバムでも竹内さんの曲をカバーさせていただいて、そのくらい大好き。ぜひ大成功にしたい」とその思いを熱く語った。ちなみにマルシアは今回で2度目の日本人役ながら、なんと役名が本名と同じ「かずえ」なのだとか。その偶然に出演者一同も驚いた様子だった。
すんなり耳に入ってくるメロディーと、深い世界観が魅力の竹内まりやの楽曲。ヒット曲の数々にのせて、恋や仕事、夢、結婚など女性の揺れ動く心を描き出すという今回のミュージカル。公演は9月12日(金)から10月5日(日)までPARCO劇場で上演される。チケットは6月7日(土)一般発売。
取材・文:川口有紀
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