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『少林サッカー』、『カンフーハッスル』と、少林寺映画にコメディーの要素をプラスした独自の世界観で映画ファンを熱狂させてきたチャウ・シンチー。監督・主演最新作『ミラクル7号』のPRのため、息子役を務めたシュー・チャオと来日し、4日、東京・青海の日本科学未来館で会見を行った。この席でシンチーは、四川大地震での日本の対応について感謝の意を表し、さらに地震をテーマにした映画の製作についても言及した。
『ミラクル7号』は、シンチー初のチャレンジとなる“SF”と“家族愛”を融合させた物語。息子を演じたチャオは、実は1万人の中から選ばれた少女で、現在はシンチーの養女でもある。シンデレラガールならぬ“ボーイ”となってしまったチャオは「撮影前に髪を切らなければいけなくて、悲しかったです。長い髪の私はこんなに美女なのに」と会場を笑わせるなど、シンチーの後継者の素質十分。会見中もシンチーと終始、顔を見合わせてほほ笑み、仲良し父娘ぶりをうかがわせた。
先日、中国で行われた地震チャリティーで話した、地震をテーマにした映画製作について質問されると、次のように語った。「どの角度で地震の映画を撮るのか、僕自身が撮るのかは、まだ分かりません。ただ被災地の悲しい情報だけではなく、懸命に(現在の状況と)闘っている姿も目にしています。そういう行動に敬意を表したいです」。
現在「エイリアン展」を開催している日本科学未来館では、最新エイリアン・キャラクターとして “ミラクル7号(ナナちゃん)”を展示中。“ナナちゃん”を持って登場したゲストの小倉優子を、司会者が「エイリアン」と紹介すると、「本当に?」とマジマジと小倉を見つめる。「半分エイリアン」という小倉の微妙な回答に、終始困惑気味のシンチーだった。
『ミラクル7号』は、超貧乏な親子の前に、突如現れた地球外生命体と一緒に巻き起こす騒動を描いた物語。ミラクルな能力を期待するが、何もできないと知って「使えねー」と怒ってしまう息子。子供ならではのブラックな一面を見せつつ、次第に友情や家族の愛に気付いていくというアプローチは、全般にわたって “愛”を描くよりも心に響く。この生命体がなぜ地球にやったきたのか?という最大の関心事を、見事なエンディングで締めくくるあたりは、「ありえねー」映画を撮り続けてきたシンチーならではだろう。
『ミラクル7号』
6月28日(土)より、シネマスクエアとうきゅうほか全国ロードショー
取材・文・写真:筧みゆき
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