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全米初登場1位! 大ヒットを記録した『ラスベガスをぶっつぶせ』が、先週末から日本でも公開している。本作は、世界最高峰の理科系大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生が、カード・カウンティング(ブラックジャックの必勝法)を使ってラスベガスで荒稼ぎをした、という実話をもとにしたサスペンス・コメディだ。
成績優秀な“オタク系”のMIT学生からラスベガスのセレブへと変貌していく主人公ベンを演じるのは、イギリスの新星、ジム・スタージェス。本作がハリウッド進出作であり初主演、天才的な数学力を持つ役どころだが、「僕はどちらかというと文系なんだ」と明かす。おまけにブラックジャックは一度もやったことがなく、ジムを含め出演者たちは、撮影の2週間前から集中トレーニングを受けたのだとか。また、撮影は本物のカジノで行われ、現場では映画のモデルとなっているジェフ・マーをはじめMITの学生がアドバイスしてくれたそう。もちろん、1ヶ月半の撮影滞在中には実際にカジノで楽しんだとジム。「僕もプレーしたよ! とはいっても、僕らの場合はカジノとはどういうところなのか、ブラックジャックとはどういうゲームなのか、というリサーチを兼ねていた。MITの学生と違って数学的な頭脳を持ち合わせていないから、リサーチするほどお金が消えていったんだ(苦笑)」。ちなみにベンにカード・カウンティングを教え、ラスベガスへと誘う数学教授ミッキーを演じたケヴィン・スペイシーも「数学は大の苦手」だというのだから、ジムにしてもケヴィンにしても、その演技力に驚かされる。
ベンはブラックジャックと出会い、人生が大きく変わる。俳優ジム・スタージェスの転機はいつだったのか聞いてみると、「2007年のミュージカル映画『アクロス・ザ・ユニバース』への出演、ジュリー・テイモア監督との出会いが間違いなく僕の人生を変えたんだ」と、きっぱり。現在27歳。遅咲きのスクリーン・デビューかもしれないが、ミュージシャンとして、俳優としての下積みが長かったからこその成果でもある。というのも、すでに本作のほかに3作の映画が公開を控えているほか、ブロードウェイ・ミュージカル「スパイダーマン」の主役候補に挙がるなど、ジムの人気は急上昇中なのだ。しかし、本人は「実感はないよ。下積み時代の感覚がまだ抜けていなくて、1つの仕事が終わると『さあ、次の仕事を探さないと!』って今でも思うんだ(笑)。明日はどうなるか分からない世界、しっかり地に足を着けていないと」。そんなふうに謙遜するが、これだけイケメンで、歌唱力があって、主役を張れるのだから、まったくもって心配ないはず!
「ラスベガスに行くなら2〜3日がいい。長く滞在すると感覚がおかしくなるからね(笑)」と、アドバイスをくれたジム。彼も魅せられたように、行ったことのある人もない人も、観ればきっとラスベガスへ行きたくなる、ブラックジャックをやってみたくなる、『ラスベガスをぶっつぶせ』は、それくらい夢とスリルに満ちた映画なのだ。
取材・文/新谷里映
『ラスベガスをぶっつぶせ』公開中
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